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いよいよ問題の2024年度
- 2024/03/31(Sun) -
来年度から時間外労働の制限が強まるため、各業界で労働力が不足する「2024年問題」が危惧されています。
とくに問題視されて報じられているのが、物流業界(トラックドライバーなど)と医療業界(勤務医)です。

当院は、九州自動車道熊本インターにほど近く、近隣にはトラックセンターや運送各社の物流拠点があります。
そんなことから患者さんには、トラックドライバーの方が何人もいます。
2024年問題のことを尋ねたら、「困る」のひと言。残業ができなくて収入が減るから困る、という意味です。

労働力不足が必至の2024年問題を、業界は合理化やIT化などの創意工夫で乗り切ろうとしています。
従業員の残業時間はなんとか抑えながら、しかし物流量は減らさず、顧客の利益は損ねない、ということです。
つまり、どう転んでも、ドライバーの残業手当は減る方向なのです。

どうやら働き方改革というのは、残業しても良いから稼ぎたい、という方には「改悪」の面があるようです。
残業したくない者の意志も、残業したい者の希望も、どちらも尊重される改革の仕方ってないんですかね。

医療業界の2024年問題はまた、様相が異なります。時間外労働の上限に「特例」が残ります。
部署等によっては1,860時間まで残業OK。医師の働き方改革よりも、地域医療の提供を優先する考え方です。
もちろん、そんな特例なんて関係なく、もとより職業意識から大幅な残業を厭わない勤務医もおおぜいいます。
ならばせめて、そのような医師には十分な手当が与えられるような、そんな職場環境であってほしいものです。

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「プベルル酸」
- 2024/03/30(Sat) -
小林製薬の「紅麹」に混入していた「意図しない成分」は、「プベルル酸」だった疑いが出てきましたね。
プベルル酸。初めて聞きました。青カビが作る天然物質ですか。色んな物質を生み出しますね、青カビって。

「プベルル」という響きからはどうしても凶悪さを感じず、私はちょっと肩透かしを食らった気がしています。
「ルル」で終わってるからでしょうか。ほかにどんな言葉があるのか、辞書で「後方一致」検索してみました。

【アルル】「アルルの女」のアルルですか。フランス南部の観光都市。
【ウルル】オーストラリアの「エアーズロック」の、アボリジニーによる名称。ダイキンは無関係。
【シャルル】ボイル–シャルルの法則で有名な、フランスの物理学者。
【テルル】原子番号52の元素。「地球」にちなむ命名。元素記号「Te」。馴染みないですね、この元素。
【ホノルル】あ〜これこれ。馴染みある〜。漢字だと「花瑠瑠」ですか(じゃあプベルルには何を当てる?)。

で、プベルル酸ですが、その関連物質は「抗マラリア薬」の候補として研究されている抗生物質だとか。
ペニシリンとかと違って、マラリア限定ですか。プベルル酸が特殊なのか、マラリア原虫が特別なのか。

これがどのような経路で紅麹に混入したのか。青カビ由来だけに、製造現場の衛生管理などが気になります。
商品のネーミングではとても斬新な小林製薬ですが、カビの生えるような管理体質だったってことですか。

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「5種混合ワクチン」は原則ワクチンデビューから
- 2024/03/29(Fri) -
「5種混合ワクチン」が届きました。来月から、子どもの定期接種に使う予定です。
また、新たに15価になった「小児用肺炎球菌ワクチン」も、数日前に届いています。これも来月から使います。

これらの新ワクチンを導入するのに際しては、先日も書いたように「交互接種」の問題があります。
従来のワクチンを接種してきたお子さんに対して、途中から新ワクチンに切り替えて良いかどうかの問題。

厚労省は認める方向ですが、保健所に問い合わせてみると、まだ交互接種はしてくれるな、という回答でした。
事情があれば認めるというその「事情」が、まだ厚労省から通知されていないからだと保健所は言います。

どっちみち、5種混合ワクチンは卸値がバカみたいに高いので、無理して早めに導入する意欲が湧きません。
それに、ワクチンの成分は「4種+ヒブ」とまったく同じなので、被接種者の医学的なメリットもありません。
もろちん、注射の本数(=針を刺す回数)は1つ減りますから、痛む回数が減るメリットはあります。
ですが、交互接種を時々行っていては間違い接種の危険もあるので、当院では当面はは導入しない方向です。

一方で肺炎球菌ワクチンは、従来の13価が15価に進化しているので、早期導入には医学的な意義があります。
保健所もその点はわかっていて、交互接種を過誤接種とはしないという、なんとも中途半端な立場です。
でもこれは絶対に、交互接種となってでも新ワクチンに移行すべきなので、当院も早めに移行する方針です。

というわけで当院は、5種混合はワクチンデビュー時から、15価肺炎球菌はすぐ切り替え、という方針です。

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「Boeing 787-10」就航
- 2024/03/28(Thu) -
ANAの国内線の次期「旗艦機」となる、「Boeing 787-10」(2クラス429席)が就航しました。

「初便」は昨日のANA59便(羽田–札幌)で、多くの「初便マニア」が集まったり搭乗したりしたようです。
今後、那覇、関西、福岡、伊丹の順に、羽田往復の幹線に投入していくそうで、どうやら熊本には来ませんね。

通称が「78K」と付いたこの大型機を、ANAはすでに11機発注済ですが、1機目を11日前に受領したばかり。
これに置き換えられて退役する「Boeing 777-200ER」よりも、座席数は多いのに燃費が25%も良いとか。
技術革新ってヤツですかね。デザインもシートも良いので文句はありません。

「787」シリーズには、「787-8」「787-9」「787-10」とあって、どんどん胴長になっています。
エンジン後部のギザギザはシリーズ共通の特徴なので、やたら長いギザギザエンジン機は78Kということです。

そういうわけで(どういうわけ?)、さっそく予約を入れました。来月某日の羽田–札幌便です。
ていうか詳しく言えば、78Kの登場に驚いて、既に予約していた旅程を慌てて78K運航便に変更したのです。
その便に乗るためには、まず羽田に行かなきゃならないし、札幌からどうするのって話ですよね。楽しみです。

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紅麹問題
- 2024/03/27(Wed) -
小林製薬が製造した「紅麹」関連商品の「薬害」は、日ごとに被害者が増え、回収騒ぎが拡大しています。
私がとくに問題だと思うのは、

(1)死亡報告1例目の方は、紅麹食品を3年間摂り続けていた
急性中毒ではなく長期連用による作用なので、いま服用をやめても多くの方に影響が残る可能性があります。

(2)混入していた想定外の(意図しない)成分が原因と考えられ、まだ特定できていない
原因不明では製造再開が不可能だし、小林製薬の他の商品への意図しない混入を否定できる根拠もありません。

紅麹が「コレステロールを下げる」と謳っている根拠は、その「ロバスタチン」という成分にあるようです。
今回の報道を聞いたとき、最初は「ロスバスタチン」という名前のよく似た別の薬のことなのかと思いました。

ロスバスタチンは、悪玉(LDL)コレステロールを下げる医薬品として、日本でもよく使われています。
ロバスタチンもまた、コレステロールを下げる薬で、米国では承認されていますが日本では未承認です。

語尾が示すようにいずれも「スタチン」という種類の薬で、横紋筋融解症や肝障害などの副作用があります。
スタチンを処方している患者さんには当院の場合、年に2回または3回の血液検査と尿検査を行っています。

もちろん今回の薬害は、ロバスタチン以外の混入物が原因ということですから、スタチンとは無関係でしょう。
しかしスタチンを、定期的な副作用チェックもせずに長年飲み続けるなんてのは、健康食品の怖さですね。

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うなぎは青魚ではないけれど
- 2024/03/26(Tue) -
高脂血症の方に、青魚をよく食べてますか、などと尋ねたりするのですが、

「青魚の反対はなんだろう?」ということになりました。赤魚?じゃないですよね。赤ザカナ言いにくいし。
「青ザカナ赤ザカナ煮ザカナ」的な。

青魚に含まれる高脂血症に効く成分は、EPAとDHAという「多価不飽和脂肪酸」です。DHCではありません。
サントリーなど、いろんなメーカーがその製剤を発売しています。飲んでいる患者さんにもよく出会います。
同効の医薬品は処方できます。たぶんその方が(保険が利くので)安いでしょう。

昔からある「エパデール」は、その名の通り「EPA」含有の薬で、1日に1800mg相当を飲みます。
比較的新しい「ロトリガ」は、EPAが930mg、DHAが750mg含まれた製剤で、通常は1日1回1包です。

言っておきますが、これらの薬は決して噛んではなりません。噛むと口の中がひどい魚臭になります。
それが好きな人は、ぜひしっかり噛んでください。

多価不飽和脂肪酸は、脂ののった部分に多く含まれるので、マグロでも赤身にはほとんど含まれていません。
なのに「毎日マグロの刺身(赤身)9人分」摂れますか」などと煽るサプリメーカーは、信用できません。
普通に、青魚の赤身ではない部分を食べれば良いのです。うなぎでも良いです。

私は魚好きですが、なにしろ1日1食なので、考えてみたら多価不飽和脂肪酸は摂取不足かもしれません。
というわけで今日は、うなぎをいただきました。やっぱり栄養素は、サプリより食品から摂りたいものです。

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胸部レントゲン検査
- 2024/03/25(Mon) -
従業員の「胸部レントゲン検査」実施状況を知らせるようにと、保健所から連絡が来ました。毎年のことです。
その連絡に応じる形で、年度末になってようやく職員の胸部レントゲン検査を行うのもまた、毎年のこと。
他の検診等で検査済の者や、妊娠中等の職員を除き、全員が当院内で検査しています。

定期的な血液検査も同様です。院内で一定の時期に、昼休みなどの時間を利用して検査を行っています。
こういうときって、職場が医療機関だと便利ですね。

思えば勤務医時代、仕事中に急病を発症して、そのまま職場(院内)で治療を受けたことが何度かあります。

手術(従事)中に尿管結石を発症した日は、ICUで術後管理をしながら自分も点滴治療を受けました。
点滴をぶら下げたキャスター付きスタンドを引っ張りながらの診療姿に、周囲からの失笑を買ったものです。
最終的には、仕事の合間に「体外衝撃波結石破砕術(ESWL)」を受けるという顛末なのでした。

大学病院勤務時代は、週に1回程度、個人病院で当直または日勤のバイトをしていました。
どの病院にも共通したことは、その病院で自分が受けた検査費用や薬代は、すべて無料だったということです。
なんて太っ腹な病院なんだろうと当時は感謝しましたが、院長も損はしていないことが後でわかりました。
だって、窓口負担分の3割を失うだけで、残り7割の儲けは確保してるんですからね。

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麻疹のワクチン接種は慌てず粛粛と
- 2024/03/24(Sun) -
80代の女性から、「はしかのワクチンを打ちたい」と電話がありました。いまそんな問合せが増えています。

はしか(麻疹)単独のワクチンは入手困難なため、実際に接種するのは麻疹/風疹混合(MR)ワクチンです。
そのMRワクチンは、接種希望者の殺到による品薄が懸念されるため、接種対象はある程度制限すべきです。

MRワクチンはまず、子どもへの定期接種が最優先です。
定期接種の第2期接種は就学前の「年長児」が対象のため、年度末の3月は駆け込み接種が増える月です。
さらに来月4月は、新たに接種対象となった子どもたちが、例年より早い動きで接種に来るかもしれません。

定期接種ワクチンは、当院ではつねに1カ月分の在庫を保っていますが、いまMRは少し多めに確保しています。
それをやりすぎてはいけませんが、たぶん全国の医療機関が、多めに確保しておこうと画策しているはずです。
その結果、関東などではすでに品薄状態だと聞きます。接種予約の受付を休止している医療機関もあります。

そんなわけなので当院では、いまは小児以外への接種は基本的に受け入れられません。
成人の方はまず、本当に免疫が不十分なのかどうか血液検査をしていただく方針です。

そもそも、いま日本で麻疹が流行しているのかと言えば、まったく違います。

かつて日本は他国から「麻疹輸出国」と揶揄されていました。2008年の麻疹発生数は1万人を超えていました。
そこでワクチン接種に力を入れ、2015年にようやく「麻疹排除状態」であることがWHOから認定されました。

ただしその後も、旅行者を発端とした発生が見られ、2019年の麻疹届出数は744例に及びました。
ところがその翌年、コロナ禍の「3密回避」等が奏功して、麻疹が激減するという予想外の展開となりました。
なので当然ですが、人の移動がまた増え始めた昨年からは、麻疹もまた増えています。

海外から麻疹がまた持ち込まれることは、すでに予想されていた展開なのです。
そして少なくとも、現在の20人ほどの発生では、麻疹が流行しているというほどの事態ではありません。
慌てず騒がず、定期接種対象者から順次、粛粛と、ワクチンを接種すれば良いのです。

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バッテリーの飛躍的進歩はまだですか
- 2024/03/23(Sat) -
愛車は今夜も、午前0時から6時まで作動する「タイマー充電」をセットしています。
家族の誰かが活動している時間帯に充電するとブレーカーが落ちる恐れがあるので、夜中の充電なのです。

しかしカタログ上はフル充電で500km以上走れると言いながら、エアコン使いまくれば250kmも走れません。

こんなスペックでは、少なくとも米国では受け入れ難く、なのでEVはあまり伸びないとみる向きがあります。
EV嫌いのトランプ大統領となればなおさらで、なのでいま高笑いしているのはトヨタということになります。

もちろん今後の技術革新によって、5分充電で1,000キロ走れるとかになれば、もう完全にEVの時代です。
つまりその意味では、今はまだ過渡期なんですね。だから慌てる必要ナシ、というのがトヨタなのでしょう。

EVに限らずスマホもパソコンも、バッテリー性能が飛躍的に進歩したらどれほど便利になるかと思います。
いま使っているiPhone15では、バッテリー保護のために、充電の上限を80%に抑える機能を使っています。
そのかわり、バッテリーの寿命は延ばせても、たびたび充電が必要になるという皮肉な現状に甘んじています。

ひとたび充電したら、1カ月とは言いませんが1週間もてば、旅行時に充電器を持ち歩く必要がなくなります。
そのような時代はすぐに来るだろうと、もう10年来思って来たのですが、なかなか実現しませんね。

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国際線仕様の国内線に乗る
- 2024/03/22(Fri) -
ANAの「Boeing 787-8 Dreamliner」の国際線仕様、通称「78M」が、3年半前から国内線を飛んでいます。
座席のピッチが広くて快適な大型機です。最近は羽田–熊本線でも、妙に頻繁に使われていますね。

たとえば今日のANA熊本–羽田便は、ソラシド運航以外の5便のうち4便が78Mでした。78M率なんと80%!
ところが4月に入ると、78Mはたった1便か2便になります。

ただそのかわり「78E」という新しい機材が出現しています。「B 767-300ER」の国際線仕様ですね。
いつか(早めに)乗ってみたいですが、機内Wi-Fiが使えないらしく、私にはちょっと痛いです。

というわけで今日は、「所用」にかこつけて、78Mで羽田に行ったりしてみました。
朝8時20分発のANA 642便の機材は、昨夜ANA 649便で熊本に来て熊本空港に寝泊まりしていた78Mです。
考えてみると、今年になってこの642便の78Mに乗るのは、もう5回目なのでした。よく乗ってるなぁ。

今朝私が乗った78Mは、羽田に着いた後で広島と福岡を往復したのち、今夜秋田に到着しました。
つまり、熊本→羽田→広島→羽田→福岡→羽田→秋田と飛び回って、いま秋田で羽を休めているわけですね。
今月のANA 642便に使われた機材は、毎日だいたいそんなパターンで運用されています。

ところで、同じ機材を朝から晩まで乗り倒すという、実に楽しげな航空旅行をする酔狂な方が、一部にいます。

たとえば熊本から夜までに秋田に着けばいいような日は、朝から6便ほど乗り継いで行ったりするわけですね。
全部同じ機材なので、敢えて全部同じ座席にして、なんなら荷物もシートに置きっぱで(それはダメ)。

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成人用肺炎球菌ワクチンの対象年齢
- 2024/03/21(Thu) -
高齢者に対する「肺炎球菌ワクチン」の定期接種の経過措置が今年度で終了することは、先日書いた通りです。
来年度からは、65歳の方だけが定期接種の対象となりますが、対象年齢については注意点があります。

これまで10年間の経過措置の間は、「年度」単位で接種対象が決められていました。
たとえば今年度(令和5年度)は、今年度中に対象年齢(65歳以上の5の倍数の年齢)になる方が対象でした。
なので先月65歳になった方も、来週65歳になる方も、いずれも今年度の接種対象者です。

ところが来年度からは、「実年齢」が65歳の方のみが接種対象となります。
たとえば来年度中に65歳になる方でも、実際に誕生日が来て65歳にならなければ接種対象ではありません。
そのかわり、令和7年度の66歳の誕生日の前日までは、まだ65歳なので接種対象です。

今年度の対象者に限っては、今年度の1年間に加えて、来年度も誕生日前日まで接種できるのでオトクです。

なお、「年齢は誕生日の前日に繰り上がる」という民法の規定も、おそらく有効です。
ですがその規定に縛られると、66歳の誕生日の前日はもう66歳なので接種対象外となってしまいます。
なので現実的折衷案としては「65歳の誕生日の前日から66歳の誕生日の前日まで」が対象となるはずです。

なんにせよ、65歳になったら忘れないうちにすぐ接種する、というのが正解ですね。ちなみに私は来年なり。

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基本的に「サージカルマスク」
- 2024/03/20(Wed) -
発熱外来で私は、「サージカルマスク」を使っています。高規格の「N95マスク」はほとんど使っていません。
そのかわり、診療中にマスクをたびたび取り替えています。1日に1箱(50枚)使うこともザラです。

場合によっては、1人診察・検査が終わるたびに、新しいマスクに替えたりします。
とくに、検査中に患者さんが咳込んだり、クシャミをしたりした場合は、必ずマスクを取り替えます。
もちろん、マスクを装着していない(そして泣き叫ぶ)お子さんの診察後にも、マスクの取り替えは必須です。

検査中に私は呼吸をするので、マスクの表面および内部にはウイルスが付着・残留するはずです。
良いマスクを適切に装着すれば必ず、そのマスク自体はウイルスで汚染されるということです。

そんなウイルスだらけのマスクを着けたままで、電子カルテの端末に向かって作業を続けたくはありません。
付着したウイルスが私の呼気によって剥がされ、診察机や電カルのキーボードに降り注ぐのは避けたいのです。

N95マスクは濾過機能が高いため、マスクに付着・残留するるウイルスの量も当然、多いはずです。
そんな高性能で高価格のマスクを1日に数十枚も替えたくはないので、私は日頃N95はあまり使わないのです。

一般にN95マスクを使っている先生方はたぶん、患者毎にマスクを取り替えたりはしていないでしょう。
着けっぱなしのマスクは、ウイルスだらけになっているかもしれませんよ。私はそれが耐えられないのです。

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次の「新興感染症」に備えて
- 2024/03/19(Tue) -
コロナ禍は終息したわけではありませんが、もう、次の「新興感染症」のための動きが、始まっています。
令和4年末に成立した「改正感染症法」は、部分的な施行を経て、ついに来月1日、全面的な施行となります。

平時から、自治体と医療機関の機能・役割分担を確認しておくために、「医療措置協定」が締結されます。
今後、重大な感染症が発生・蔓延した際に、国や自治体や医療機関等が迅速かつ的確に動けるための準備です。
新興感染症の際、病床確保や発熱外来などの医療を提供することを、医療機関があらかじめ約束するものです。

今週がその協定締結の意向調査の締切ということで、当院も先週、電子申請サービスを介して回答しました。
もちろん次回も当院は、発熱外来を担うつもりです。それが何年後か何十年後のことか、わかりませんけど。

この協定には「流行初期医療確保措置」が含まれます。流行初期の医療機関の減収を、国が補填する措置です。
診療報酬収入が感染症流行前の同月の診療報酬収入を下回った場合、その差額が支援されるそうです。

これは太っ腹ですね。コロナ禍初期の頃には、いちばん望まれていた方策かもしれません。
しかし減収分しか補填しないというのは、コロナ禍で問題となった「焼け太り」への対策のような気もします。
いずれにしても、新興感染症の際に医療機関がすごく頑張ることへのモチベーションには、なりにくいですね。

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電カル不具合の原因は、機械ときどき自分
- 2024/03/18(Mon) -
電子カルテのソフトが突然、フリーズしたり不具合を起こすことがあります。診療中なので激しく焦ります。
すべてのクライアント機がフリーズしたら、それはサーバーかルーターの問題でしょう。
不具合の原因はよくわからなくても、サーバーかルーターの電源を入れ直すと、たいていスッキリ復旧します。

たまに、サーバー機(MacBook Pro)がバッテリー切れになっていることがあります。
毎朝、電カル起動時にACアダプタを電源に繋ぐのですが、それを忘れると、夕方にはバッテリーが切れます。
バッテリー保護のために、未使用時にMacを充電しないようにしていることが、裏目に出るわけです。

今日は、診察室の私の端末(Mac mini M2)だけが、不具合を起こしました。
電カルは普通に起動していて、ボタンをクリックすると反応はするのですが、その先に進みません。
まるで誰かが遠隔操作で、私のクリック操作をいちいち取り消しているような、そんな感じなのです。

ふと見たら、聴診器が「esc」キーの上に乗ってるじゃないですか。ずっとキーを押し続けていたようです。

こんなトラブルは想定外ですが、日頃ありがちなのは、記憶違いやもの忘れに起因する間違いですね。
万事において、機械のせいにしたり他人を疑う前に、自分が原因ではないかと考える必要があります。
年を取るにつれてミスが増えて来ました。誰でもそうなるのです。どうか温かい目で見守ってくださいね。

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「VISAタッチ」マイブーム
- 2024/03/17(Sun) -
不法行為とは承知で、おととい近所の「美容室」で「理髪」をしてもらいました。どうかご容赦願います。

その店での支払いはいつも、「VISAタッチ」決済です。タッチとはいいますが、ほぼ「タッチレス」です。
キャッシュカードを店員に手渡さなくてもいいし、コンビニのように機械に差し込む必要すらありません。
スマホのロックを解除してアプリを立ち上げてボタンをタップしてQRコードを読み取る、という作業も不要。

iPhone(ロック状態可)を右手に持ち、親指でサイドボタンを2度押しし、顔認証が終わったらタッチする。

という決済を、最近は出先(空港など)でいつもやっているのですが、今回はうまくいきませんでした。
認証までは進むのに、最後の画面で「失敗」の表示。通信エラーか機械の不具合か。店員さん大慌てです。
結局、キャッシュカードを店員に手渡し、コードを入力するという、まったく不本意な決済となりました。

帰宅中に確認してみたら、ありゃま、残高不足でしたね。店員さんには、お騒がせしてすみませんでした。
なんとなく面倒で、まだ「オートチャージ」に設定していなかったのです、私としたことが。
ちなみに私が「VISAタッチ」推しなのは、FeliCaじゃないので海外でもそのまま使えるという点です。

日本のキャッシュレス決済比率は、2022年時点で36%だとか。韓国の95%や中国の84%と比べると大違い。
コロナ禍の給付金等でも露呈したように、日本は社会の仕組みではIT後進国です。悲しいほど出遅れています。

その原因はさまざまですが、新機軸に対して漠然と不安を抱くという国民性が、根底にあるのかもしれません。
キャッシュレス決済の「利便性」よりも、何か弊害がありそうだという「懸念」の方が先に立つのです。
ちょうど、「有効性(効果)」よりも「安全性(副作用)」の方を重視する、ワクチンの場合と同じです。

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「5種混合ワクチン」の交互接種
- 2024/03/16(Sat) -
「5種混合ワクチン」が発売されました。「5種」とは、「4種」に「ヒブ」を混合した新ワクチンですね。
来月から定期接種での使用が始まりますが、当面の間は移行期間として、「4種」や「ヒブ」も使用できます。
ただしその際に、少々面倒な規則があります(ありました)。

(1)「4種+ヒブワクチン」と「5種」とは、交互接種ができない

たとえば、一度でも「4種」と「ヒブ」を別々に接種したら、次回からも別々に接種しなければなりません。
なので「5種」が接種できるのは、最初から「5種」の接種でワクチンデビューしたお子さんだけです。

がしかし、昨日行われた厚労省の説明会で、この交互接種も事情があれば許容する旨の説明が出たようです。
こういう場合の「事情」は医師の裁量で判断可能でしょうから、事実上、交互接種はOKということです。

(2)「5種」の2製品の交互接種はできない

いま使われている「4種」には、KMBの「クアトロバック」と微研の「テトラビック」の2製品があります。
4月から使われる「5種」には、KMBの「クイントバック」と微研の「ゴービック」があります。

「クアトロ」と「テトラ」は交互接種できますが、「クイント」と「ゴー」の交互接種はできないルールです。

がしかし、この交互接種もそのうち解禁されるでしょう。最近の厚労省はわりと、朝令暮改なとこがあります。
容認するための知見がないという理由による規制には、積極的に禁止するというほどの根拠もないのです。

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あわや補助金の返納か?
- 2024/03/15(Fri) -
令和2年度の補助金の実績報告書に不備があるから連絡せよと、厚労省から通知が届きました。
なんと、令和2年度の書類を今ごろチェックしてるんですか。恐れ入ります。ていうか大変ですね、厚労省。

送付書類の控えを確認してみたら、一部の備品では領収書ではなく請求書を添付していたことが判明しました。
最悪の場合、その備品代金27万円は、返納を求められるかもしれません。これは痛い。痛すぎます。
ともかく大慌てで探して、領収書をやっと見つけました。あとでコピーして郵送することにしました。

で、厚労省の担当者に電話したところ、「確かに支払は済ませたのか」と問うので「済ませました」と返答。
すると「それでは確認が取れましたので、本件はこれで終了します」だと。気が抜けますね。

「領収書は送らなくてもいいのですか」とは言いませんでした。言えば「送ってください」となるでしょう。
万一、領収書が見つからなかったとしても、それを自ら白状するのは愚。そんな情報を与えてはなりません。
向こうも作業を増やしたくないし、こっちも同じなら、互いに余計なことは尋ねないし言わないことですね。

お役所というところは融通の利かない組織ですが、その構成員たる公務員は人の子。家族もいれば犬もいる。
自分(公務員)も相手(市民)も最小限の負担になるような、そんな事務処理を望んでいるはずです。
市民の心構えとしては、聞かれたことには誠実に答え、聞かれないことは何も言わない。それに尽きますね。

ていうか、こんなことブログに書いても良かったんでしょうかね。厚労省の方に読まれないことを願ってます。

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麻疹(はしか)の大流行は防げるのか
- 2024/03/14(Thu) -
海外から持ち込まれた「麻疹(はしか)」の感染が、各地で拡大しています。
麻疹は感染力が極めて強いため、ワクチンの接種が不十分な人は、容易に「空気感染」してしまいます。
感染者からの飛沫がなくても、感染者と同じ部屋・同じ列車等にいただけで、感染してしまうということです。

報道番組では、「はしかが増えているのは人の移動が増えたからです」という説明で済ませています。
これではスッキリしません。いくら人が移動しても、はしかが湧いて出てくるわけではありませんから。

世界には、アフリカや南米や東南アジアやインドなど、はしかが流行(蔓延)している国があります。
そういう国への行き来が増えて来たので、蔓延国からの持ち込み・持ち帰りが増えたということです。

ワクチンの接種率は、アフリカ諸国でもそれなりに増えて来ていましたが、コロナ禍によって頓挫しました。
そうして接種率が低下して麻疹がまた増えて来たところへ、人の移動だけは活発化した、という経緯なのです。

ワクチンの接種率の低下はしかし、発展途上国だけの問題ではありません。先進国でも深刻な問題です。
それは、「反ワクチン」あるいは「ワクチン忌避」の考えを持った人たちの存在です。
ワクチンが子どもたちの健康を害するリスクを過度に心配する方や、陰謀論を唱える人もいるでしょう。
中には、周囲の子どもの接種による集団免疫に期待して、わが子には接種をしない方もいるかもしれません。

麻疹の流行を防ぐ集団免疫の確立のためには、95%以上のワクチン接種率が必要とされています。
日本ではコロナ禍前までは、定期接種の1期・2期ともに、全国的にほぼ95%以上の接種率を保ってきました。
ところが2021年から接種率が下がり、とくに2期は全国的に92%程度という危機的状況です。

その危険なタイミングで、海外から麻疹が持ち込まれたからこそ、今回はとくに問題が大きいのです。
流行を防ぐにはワクチンしかありません。とりあえず第2期未接種の年長児の方へ。接種期限は今月末ですよ。

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「低残渣食」の効果絶大
- 2024/03/13(Wed) -
食事中の方、食直後か食直前の方、病後回復期や虚弱体質の方は、今日は読まない方が良いかもしれません。

人間ドック2日目の今日は、全身各部の超音波検査と胸部CT検査と、胃カメラと全大腸CT検査を受けました。
大腸CT検査は、大腸内視鏡検査と同様に、あらかじめ「腸管洗浄」という準備が必要です。そのためには、

(1)2,3日前から「残渣」(消化しきれない食べカス)のできにくい食事を心がける
(2)前日は「低残渣」の検査食(「低残渣食」)を摂り、バリウムと下剤を飲む
(3)当日は、検査前に特殊な下剤を飲み、何度も排便する

去年まで私は、腸管を早く空っぽにするために、検査前日は完全絶食していました。絶食には慣れているので。
ですが、前日飲むバリウムが大腸の粘膜に均等に広がるためには、食事を摂った方が良さそうな気もします。

なので今年は思い切って、検査前日は昼と夜の両方とも、検査用の「低残渣食」を規定通りに食べたのです。
その分、検査当日の腸管洗浄(下剤&排便)には時間がかかってもしょうがないと、少しは諦めていました。
ところが、便の量は思いのほか少なく、つまり「便の材料」をほとんど食べていなかったことが判明しました。

「低残渣食」を食べたのだから当たり前だろう、と言われればそれまでですが、想定以上の「低残渣」でした。
昨日の食事は、昼はカレーライスで夜は親子丼でした。野菜はゼロ。ご飯の他は、牛肉赤身と鶏肉と卵だけ。
それだけ食べている限り、ほとんど便は出ないということです。じゃあ、日頃の便の原料って何、って話です。

一般に、便の約80%が水分で、固形成分は食物残渣と腸粘膜と細菌が3分の1ずつだといわれます。
なので今朝出た薄い便の成分は、ほとんど腸粘膜と細菌だったということになります。マジですか。

逆に言うなら、野菜とか肉の脂身とか豆類などの食材が、便の「便らしさ」をもたらしているんですね。
低残渣食にブロッコリーだけ加えて食べたらどんな便がでるか、いつかそんな人体実験をやってみようかな。

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「欠航または欠航」問題
- 2024/03/12(Tue) -
発達した「南岸低気圧」の影響で、各地で大気の状態が非常に不安定になり、「春の嵐」が吹き荒れています。
こんな時しばしば、羽田発着の航空便が欠航します。

「すでに欠航または欠航が決まっているということです」と、今日もTVニュースで報じていました。
「欠航または欠航が決まっている」という表現にはしかし、私は以前から違和感を覚えます。

「遅延または欠航が決まっている」ならいいですよ。ところが「欠航または欠航が決まっている」ですよ。
「優勝または準優勝が決まっている」ならいいですが、「優勝または優勝が決まっている」だと変でしょ。

ちゃんと最後まで聞いたら意味は分かるっショ、という態度なら、それは間違っています。
文章とは異なり音声は、聞いた順に逐次理解するものなので、途中で引っかかるような表現は避けるべきです。

なぜか、文字ベースのNHK「NEWS WEB」の方が、表現は親切で、
「すでに欠航した、または欠航が決まっているということです」と記載しています。これなら多少マシですね。
「すでに欠航したか、または欠航が決まっている」なら完璧ですけどね。どうしてTVでそう言わないのか。

この「欠航ネタ」を書くのは、じつは3回目です。「欠航または欠航」と聞くとどうしても書きたくなるので。
でも今日は、違うことをしてみました。NHKに「ご意見メール」を送って、私の違和感を伝えたのです。
返信が来るかどうかはわかりません。NHKの反論があったらぜひ聞きたいですね。

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久々の「2日ドック」
- 2024/03/11(Mon) -
自分の人間ドックのために休診したくなかったので、この数年は「日帰りドック」を年に2回受けてきました。
しかし今回は「2日ドック」にしました。明日からドック入りしますので、明後日まで休診させて頂きます。

明日は「PET-CT」検査を行う予定です。この検査は、最近ほぼ毎年受けています。
被曝量などは気になりますが、この年になると癌の早期発見の方が優先するのです。
検査後はしばらく私の体から放射線が出るので、帰宅後に花ちゃんにヨシヨシできません。

明後日は、胃カメラや全大腸CT検査などがあります。つまり今回は、2日がかりの「がんドック」です。
となると次には生活習慣病関連のドックも必要なので、ちょうど半年後ごろに予定を入れています。

でも、最近いちばん困っているのは、腰や背中やあちこちの痛みです。これはまた別問題でしょうね。
ていうか基本的に運動不足。食生活(1日1食)も正しいとは言いがたい。ストレスもまあ人並みにはあります。

自転車通勤を再開したいところですが、歩道の段差が腰に響くので、なかなか踏み切れません(言い訳)。
腹八分という食べ方ができない体質(性格)なので、1日1食にしておかないと大変なことになります(同上)。
ゴルフも外飲みも釣りも登山もしない無趣味な私なので、せいぜい飛んでストレス発散ですかね(なんちて)。

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「接種した」のは誰か問題(その2)
- 2024/03/10(Sun) -
HPVワクチンを接種する人が増えています。躊躇していた人たちも、接種へと傾きつつあるようです。
日本人があれだけ忌み嫌っていたワクチンだったのに、すっかり風向きが変わってきました。

たぶんそれは、新型コロナワクチンのおかげだと思います。
開発されたばかりの新しい機序によるワクチンを、治験もそこそこに、日本人がこぞって接種しました。
けっこうな副反応があるのに、しかもほぼ経験の無い筋肉注射を、コロナ怖さに皆が何度も受けたのです。

HPVワクチンは、コロナワクチンに比べればはるかに副反応が少なくて、なにより世界的な実績があります。
子宮頸がんという重大な病気を予防出来るのに、その接種を忌避し続ける合理的理由が失われたわけです。

ところで、「接種する」という動詞は本来、医療従事者が主語だと、以前書いたことがあります。

被接種者が言うときは、厳密には、「接種を受けた」とか「接種してもらった」と言うべきではないかと。
でも実際には、「コロナワクチンは3回接種しました」なんて普通に言いますよね。

この点についてNHKは、「接種してきた」の方が「接種してもらってきた」よりも自然だとしています。
ただし、面白いことにNHKの調査では、高齢であるほど「接種してきた」に違和感がある人が多いとのこと。
まさに私の考え方は、70代以上の高齢者にありがちな意見のようで、それはそれでガッカリです。

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世界最長路線に乗ってみたい
- 2024/03/09(Sat) -
旅客定期便の世界最長路線は、3年連続でシンガポール航空の「シンガポール–ニューヨーク線」だそうです。

シンガポールを昼に出発したニューヨーク行きは、「当日」の夕方到着しますが、所要時間は18時間台。
長〜い「昼間」を過ごすことになりますね。
一方で、ニューヨーク発シンガポール着の便は、夜出発して「翌々日」の朝到着。所要時間はやはり18時間台。
これまた、とんでもなく長い夜ですねぇ。おまけに翌々日に着くって、なんか1日損した気分になりそうです。

こういう超長距離便って、エコノミークラスでは厳しいでしょうね。必ず体を壊しそうです。
最低でもプレミアムエコノミー、できればビジネスクラス、もちろんファーストクラスなら申し分ないですが。

18時間超をどうやって過ごすかといえば、映画でも観ながら食べて飲んで寝る。時々トイレ。ぐらいですか。
自宅のソファーでそれをやれと言われても、連続18時間は厳しいでしょうね。無理。

いくらファーストクラスの豪華なシートであっても、自宅のベッドよりははるかに狭いですからね。
歩いて行けるのはトイレだけ。外出もできず、ずっとベッドで1日過ごすって、やっぱり苦行なのでしょうか。

だけど少なくとも私は、そんな不自由な状況であっても、飛行機に長時間乗れる楽しみの方が勝ちます。
それに加えて、狭い場所で寝ることが子どもの頃から意外と好きです。押し入れの中とか、机の下とか。
なのでMRI検査も好きです。むしろ、だだっ広い場所の真ん中に取り残される方が、私には恐怖です。

長時間の航空旅行に耐えられるのは、それ自体が「非日常」だからでしょう。苦痛の閾値が違うのです。
一方で自宅での軟禁生活が無理なのは、それが日常空間だからなんでしょうね。

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『光る君へ』の劇伴音楽
- 2024/03/08(Fri) -
大河ドラマ『光る君へ』のサウンドトラックCDが人気とのことで、買いました。車で朝晩聴いています。

メインテーマがラフマニノフっぽいと思う方は多いでしょう。しかもピアノが反田恭平
反田恭平と言えば5年前の演奏会を思い出します。佐渡裕と一緒に熊本に来ましたからね。今思えば奇跡です。

サントラには、全部で25曲入っていますが、バリエーションが豊富なことに驚きます。
従来の大河だと、メインテーマをアレンジした挿入曲が多かったのですが、それがまったく無いですね。
今回は全部で150曲ほど作ったという「劇伴音楽家」冬野ユミって、多才な人なんだと思います。

「意外なシーンに意外な楽曲がぴったりとハマったりするのが面白い」のだそうです。

クラシック調のものだけでなく、私にはジャンルを表現できない曲が盛りだくさんです。
バッハ風の曲の中には平均律の露骨なパクリもありましたが、もちろんオマージュと言うべきでしょう。
ジャズ調の曲も多くて、チック・コリア風もあればMJQみたいなのもある。上手くパクって、どれもいい。

ちょっと残念なのは、メインテーマが放送で使われているのと同じ、2分50秒の曲しか入っていなかったこと。
壮大な曲風なので、もっと長く(15分ぐらいの)本格的な「完全版」も収載してほしかったですね。

私がいちばん期待していた、モンテヴェルディ風のリュート曲も、収載されていませんでした。
よく見るとCDは「Vol. 1」となってます。やがてVol. 2が出るんですね。それに期待しましょう。

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道は真ん中を進む
- 2024/03/07(Thu) -
道路は、真ん中を走るのが私は好きです(車の場合)。左右対称神経症だからかもしれません。

信号停車中には車載カメラを起動して、車輌の位置が適正かどうかをついつい確認してしまいます。
そして、左の路側帯の白線と、右側の中央線との、ちょうど中間に車があることがわかると、満足します。

家人はわりと、左寄りです。なので助手席に乗っていると、左脇腹を電柱にぶつけそうでハラハラします。
そのような車はわりと多く、日頃先行車を見ていると、路側帯の上を走っているような車をよく見かけます。

そうかと思えば、中央線ギリギリを走る車にも時々出くわします。何か怖いので、車間をあけるようにします。

交差点を右折するときに、いったん左に膨らんで右折レーンからはみ出す車がいますね。
走行車線を直進する車の方に出てくるので、とても危険です。やめてほしい。
私はそんな車に接触したくないので、右折レーンの隣の車線を走るときは、例外的に少し左寄りを走ります。

近頃の車には「レーンキープ機能」がありますが、そんなモノに頼らずハンドルはしっかり握りたいもの。
他のドライバーが原因の「もらい事故」は避けがたいですが、せめて自分が原因の事故は起こしたくない。

車線の真ん中を走ることは自分の安全だけでなく、周辺のドライバーにも安心感を与えるはずです。
左に寄りすぎず、かといって右にも偏らない運転。いまの私のイデオロギー的スタンスと同じです。

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「置き配」は便利だけど
- 2024/03/06(Wed) -
宅配物の「置き配」は、配送業者の方の手間(再配達)が減るし、荷物を早く受け取れるのが良いですね。
ただし、その置き方には注文を付けたいことがあります。

クリニックも自宅も特別な宅配ボックスは設置していませんが、いままでのところ防犯上の懸念はありません。
玄関前に雨露がしのげるスペースがあれば、台風とか豪雨でもない限り、短時間で濡れる心配はないでしょう。

とは言え、雨の日に一日中・一晩中屋外に置いてあれば、ヒサシの下であっても荷物はそれなりに湿気ます。
なので休診日にクリニックに置き配する際は、その次の日の朝までの天候の変化まで考慮していただきたい。

現に、昨日の午前中から置き配されていたらしいAmazonの段ボール箱は、今朝見たらしっとりしていました。
中身がコピー用紙などの紙製品だと、少々困ったことになるところでした。

ついでに言うならその箱は、「天地無用」の表示があるにもかかわらず、横倒しにして置いてありました。
背の高い箱だったので、倒れないように最初から横にしておこうという配慮だったのかもしれません。

しかし、横倒し絶対不可の商品だった場合、置き配でこれをされては困ります。ていうか置き配自体が無理か。
また昨今は、天地無用を「上下の配慮は不要」の意味と思ってる人も多いといいます。
でも配送業の方がそれを知らなかったわけ?これも配送品質の劣化なのか?2024年問題は関係ありますか?

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新型コロナ医療支援策終了へ
- 2024/03/05(Tue) -
新型コロナの医療における支援策は、今月末で終了することになっていましたが、それがが確定しました。

その中でメディアが大きく取り上げているのは、コロナ治療薬の自己負担額が高額になるということです。
たとえば「ラゲブリオ」は、3割負担の方で現在9千円の自己負担が、4月から約2万8千円になります。

この大幅な負担増によって、治療薬を希望しない人が増えることが懸念されていますが、そうでしょうか。
いや、そうだとは思いますが、もうすでに、昨年10月に処方が激減していますからね。

昨年9月までは、コロナ治療薬は「全額公費負担」でした。つまり自己負担ゼロです。
それが10月から3割負担で9千円になった時から、多くの方が、処方を希望しなくなってしまいました。
処方を希望するのはほぼ、1割負担(自己負担3千円)の高齢者だけになりました。
実情ではすでに、コロナ治療薬は高すぎて敬遠されているのです。4月から激減、というわけではありません。

ワクチンはしかし、これまで無料だった分、7千円程度の自己負担は大きく感じますね。
とはいえこれも、このところすでに接種希望者は少なく、有料になったから激減するわけでもないでしょう。
おもに高齢者など接種を強く希望する方には、有料だから接種しないという発想は無いかもしれません。

医療機関にとって実は、治療薬とかワクチンよりも、今回の診療報酬の改定の方が大問題なのですけどね。

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「マイナ保険証」から「スマホ保険証」へ
- 2024/03/04(Mon) -
「マイナ保険証」のスマホ搭載が、最近の話題です。運転免許証だって、やがてスマホになるんでしょう?
飛行機はすでに、チェックインや保安検査から搭乗まで、原則としてすべてスマホになっちゃいましたからね。

保険証もスマホが便利でいいと私も思いますが、その移行期の運用や制度設計が下手クソなのが日本政府です。

どうせなら、マイナカードの全機能をスマホに搭載してくれてもいいですよ。持ち歩くモノは減らしたいので。
現実にはさまざまな障壁があるにしても、数十年後にはICカードなんてなくなりそうな気がします。
でもスマホさえ、どうなるかわかりませんよね。誰もが、体にICチップを埋め込む時代が来るかもしれないし。

そんな未来の話はともかく、現実問題としては、「スマホ保険証」の読み取りをどうするのか気になります。
医療機関の受付に、「NFCリーダー」を置くとして、その費用負担はどうなるんでしょう。
マイナ保険証と同じで、国からの補助はリーダー本体だけ。維持費・通信費はまた医療機関持ちですかね。

そうなると、次の段階で実現してほしいのは、医療機関用の「リーダーアプリ」でしょうか。
アプリを搭載したスマホを、患者さんのスマホと突き合わせて、保険証情報を読み取ることができるといい。
往診の時とか、駐車場や隔離室での保険証確認が可能になれば、すっごく助かるんですけど。

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コロナもインフルも、また増え始めたかも
- 2024/03/03(Sun) -
コロナは1月末、インフルエンザは2月上旬をピークに、徐々に減りつつあります。いや、減りつつありました。
これは全国的にも、熊本でも、そして当院の発熱外来でも、おおむね同じ傾向でした。

ところが今日の発熱外来では、コロナ検査20人中の陽性10人、インフルは26人中11人と、増加に転じました。
陽性者の絶対数も陽性率もともに増えたことは、コロナ禍で何度も経験したように、流行拡大の兆候です。

とくに今日は、コロナとインフルの両方とも陽性だった「重複感染」の方が2人いました。
この2人の共通点は、小児、39度台の熱、周囲にインフルいるがコロナはいない、コロナ罹患歴あり、の4つ。
通常なら、インフルエンザの検査だけをするようなケースです。
それなのにコロナも検査した理由は、保護者のの強い希望があり、小児なので窓口負担が少ないこと、の2つ。

同様に、周囲に溶連菌感染者がいるけどインフルも検査したら、インフルと溶連菌感染の重複感染でした。
これは、突然高熱が出たことと、咽頭発赤が軽すぎる点が気になったゆえの検査でした。

つまり、疑わしい順に1つずつ検査していたら、2つめの感染症には気付かないかもしれないということです。
複数の感染症が同時に流行している場合は、このような点に気をつける必要があります。まさに今がそうです。

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勤務医は、残業も引越も大変
- 2024/03/02(Sat) -
羽田行きの機内で(たまに)CAさんと話していると、「来月はホノルルなんです」などと言う方がいます。
ANAのCAさんは通常、国内線・国際線分け隔てなく、様々な路線に乗務するようですね。うらやましい。

世界各国に行ける、と言えば楽しそうな仕事ですが、家庭の事情等で国際線乗務が厳しい方もいるでしょう。
海外がダメな方は最初から採用されないので、入社したからにはあちこちに「飛ばされる」のは覚悟の上です。

一般のサラリーマンでは、毎日勤務地が変わることはないかもしれませんが、やたらと出張の多い方はいます。
また転勤・異動はよくあることで、引越や単身赴任を余儀なくされます。

これは勤務医も同じ。大学の「医局」に所属している限り、医局命令で定期的に、あるいは突然動かされます。
私の場合、1985年の入局から2001年赴任の熊本市民病院まで、合計12の職場を行ったり来たりしました。
大学→大学→公立→大学→民間→大学→民間→大学→大学→民間→大学→公立、という変遷です。
医局に所属しているとは言え、実際の身分は、文部教官だったり公務員だったり民間人だったりします。
それぞれの勤続期間が短いため、雀の涙程度の退職金を何度もいただくことになりました。
この間の引越回数は8回。そのため長女は3つの小学校を経験しています。

さて、開業してからはすでに16年半近くが経ちました。「転勤」とも「引越」とも無縁になったわけです。
もう、見知らぬ土地に移り住むこともないのかと思うと、どこかちょっと寂しい気もします。
というわけで、せめて、あちこち旅行して回ってやろうって話です。

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「あいさつとスカートは短い方がいい」
- 2024/03/01(Fri) -
TBSのドラマ『不適切にもほどがある!』が絶好調ですね。
不適切にもほどがある言動を、ドラマだからと笑って済ませることが適切なのかは、とりあえず考えない。
今日は「不適切言動」よりも「昔話」に軸足が移ってきてましたが、まあそれはそれでいいんですけど。

それに加えてタイムスリップ話は、まともに考えると矛盾も多いので、まともに考えないことです。

令和の世になっても現実に、教育者から政治家から大企業のトップまで、いまだに不適切な人間が多いですね。
そういう昭和のオヤジにはおそらく、不適切の意識すら無い可能性もあって、その方がむしろ厄介です。

「あいさつとスカートは短い方がいい」と、去年どこかの市長が発言して叩かれたことがありました。

「あいさつとスカートは適度な長さがいい」と言い換えたとしても、どうしてスカートなのかと叩かれますね。
「あいさつとスカートとズボンもステテコも適度な長さがいい」となると、衣類にこだわる理由がわからない。
「あいさつその他万物は適度な長さがいい」と広げれば、まあ哲学的というか意味不明。
「あいさつは短い方がいい」だけで良いのに、つい要らぬ文言を付け加えて失敗するわけです。

「スカート」を付けた市長も、ウケ狙いの軽いリップサービスのつもりだったのでしょう。
ですが、公の場でそんな言葉を自然に口にしてしまう性格(体質)自体が、いまどき問題なのです。

さ〜て来週は、「女房と畳は新しい方がいい」の巻。お楽しみに。

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