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診療報酬の審査
- 2014/07/16(Wed) -
「『ご当地ルール』無駄の温床」
医療機関が請求する診療報酬の審査基準が、地域によって異なることを問題にした、新聞記事の見出しです。
どうしてすぐ、こういう発想になるんでしょうね、マスコミというのは。

「後期高齢者1人あたりの医療費でみると、最も多い福岡県は最も少ない岩手県の6割増し」
この書きぶりでは「福岡県は審査が甘く、過剰診療を誘発している可能性がある」と言わんばかりです。

診療報酬の請求が適切かどうかは、社会保険診療報酬支払基金などの機関が審査しています。
ここで重要なのは、審査しているのはレセプトであって、診療内容ではないということです。

ある患者さんの「病状」に対して、適切な診療が行われたかどうかは、審査対象ではありません。
その患者さんに付けられた「病名」に適合する診療が行われたかどうか、そのことのみを審査しています。
所詮、書類審査です。医師の診療にかける熱意や患者さんに対する誠意については、何も考慮しません。

「電子化したデータを分析し(中略)ムダな受診行動や過剰な治療行為をあぶり出す必要がある」
記事はこう結論づけていますが、このような一方的な考察ばかりはびこることは、大問題です。

診療費用については以前も書きましたが、「多いのは悪、少ないのが善」という図式は正しくありません。
医師が適切と思う診療を、過不足なく行うのが善です。
そのために審査機関は、医師の裁量を信頼して不要な制限を行わないことが、良い医療につながるはずです。

福岡県と岩手県の比較で言うなら、岩手県は審査基準が厳しすぎて萎縮医療になっていないか、心配です。

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