ワクチン中断中
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- 2014/07/19(Sat) -
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HPV(子宮頸がん予防)ワクチンは、積極的勧奨接種が中止された宙ぶらりんの状態で、1年過ぎました。
法令で規定された定期予防接種でありながら、接種はオススメしませんよ、という妙な位置づけです。 産婦人科学会などは、日本が子宮頸がん後進国になると危惧しています。私もそう思います。 ワクチン接種の意義を認めたくないマスコミは、がん検診の推奨へと、論点をずらしています。 たしかに「検診率」を上げることは早期発見・早期治療に結びつき、「死亡率」を減らせます。 しかし、検診で子宮頸がんの「発病率」を減らすことはできません。早期発見できても、手術が必要です。 手術にも危険があるし、合併症も起こりえます。手術内容によっては、妊娠ができなくなるかもしれません。 若い人の子宮頸がん発症が増えているいま、晩婚化が進む日本で、ますます出生数が減る可能性もあります。 子宮頸がんの発病率を確実に減らせるのは、ワクチンだけです。 いつも思いますが、日本人というのは、理性よりも心情に左右されやすい面があります。 その結果、ワクチンの副反応を問題視するあまり、将来の子宮頸がん発生には目をつぶることになります。 両者を天秤にかけ、論理的に比較検討し、合理的に判断する、ということが、日本人は下手なのです。 まさに厚労省はいま、目の前の副反応問題によって思考停止に陥っているところです。 しかし現在でも、HPVワクチンの接種は可能です。合理的思考が出来る方は、ぜひ接種をご検討下さい。
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