亀山第1工場
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- 2014/08/10(Sun) -
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「脱Apple依存」というイヤな言葉を、最近頻繁に耳に(目に)します。
Apple製品の部品メーカーが、リスク回避のため、Apple一辺倒から脱却しようとする動きです。 とくにiPhoneは同じ型が億単位で製造されるので、その生産数の浮き沈みに部品メーカーは翻弄されます。 象徴的なのはシャープです。液晶テレビ「AQUOS」は、かつて国内断トツのシェアを誇っていました。 AQUOSを製造する「亀山工場」は、あたかもブランド名のような存在でした。 わが家のAQUOSに貼られた「世界の亀山モデル」というシールも、しばらく剥がさなかったほどです。 しかし世界シェアはふるわず、主力工場は堺工場に移り、亀山第1工場は操業停止に追い込まれました。 そこで2011年、この亀山第1工場に1000億円を投資したのが、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったAppleです。 Appleが工場の設備を所有して、iPhone/iPad専用の液晶パネル工場にしてしまったわけです。 ところが、Android勢の台頭によってiPhoneが苦戦するようになると、工場の稼働率が低下してきます。 Apple以外への部品供給ができない契約の亀山第1工場は、ダイレクトに影響を受けるので大ピンチです。 シャープは最近、亀山第1工場の設備をAppleから買い戻すべく交渉していると報じられました。 つまり、Apple製品の部品以外も製造しようという「脱Apple依存」の動きです。しょうがないですね。 でも良いニュースもあります。Appleは9月9日にイベントを予定しています。「iPhone6」の発表でしょう。 製造会社への初回発注数は7000〜8000万台分と、過去のiPhoneを大きく上回る数が報じられています。 液晶パネルはジャパンディスプレイのほかに、契約が危ぶまれていたシャープも受注できたようです。 おかげで亀山第1工場は、お盆休み返上のフル稼働。稼働率9割以上という話。すごい特需になりました。 このタイミングで工場設備買い戻しを急ぐ必要はないと思うのですが、シャープさん。
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