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観測史上最大
- 2014/08/11(Mon) -
ゆっくりと四国に上陸して日本海まで抜けた台風11号は、全国各地に甚大な被害をもたらしました。
「戦後最大の降雨量」を記録した地域もあり、川は氾濫し、あちこちで土砂崩れが起きました。

台風のときに限らず、最近は「記録的豪雨」とか「観測史上最大の雨量」などという言葉をよく聞きます。
これを異常気象という人もいますが、気象や自然災害の報道量が増えただけだ、という考え方もあります。

「アメダス観測所」は日本中にくまなく配置され、雨量や気温、風向・風速などを観測しています。
観測点の数を増やすほど、より精度の高いデータを入手できるので、アメダスは増設されつつあります。

たとえば熊本県内の観測点は26カ所。そのうち18カ所は、昭和50年から53年の間に観測を始めています。
しかし残る8カ所のうち6カ所は、この10年以内に設置されています。異常気象に備えたのでしょうか。

最も新しい「五木観測所」は、2年前から観測を開始しています。
もしも五木で、過去2年間で最大の雨量が観測されたら、「観測史上最大」ということになるわけですね。

「兵庫5地点で観測史上最大降水量」という新聞見出しを見つけました。これもアメダスなら問題ありです。
その5地点のうち、神戸市、神戸空港、西宮市の3カ所は、平成18年以降に観測が始まっているからです。

最近10年間でアメダス観測所が大幅に増設されたため、全国的に「観測史上最大」が出やすくなっています。
大げさに報道するためには好都合かもしれませんが、誤解を招くし、表現の客観性にも乏しいと思います。

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