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暗号化と政府機関
- 2014/10/19(Sun) -
iPhone 6/6 Plusが搭載した、新しいメール暗号化機能に対して、FBI長官が懸念を表明したとのこと。
暗号の解読に手間取るから、というのがその理由。つまり捜査に支障をきたすというわけです。

米国への出入国者のスーツケースのロックは、米運輸保安局(TSA)が認可したものでなければなりません。
捜査機関が、必要に応じて自由に解錠するためです。
スマホのメールでも同じことで、捜査機関が自由に検閲できるようにしなさいと、そういうことなのです。

テロ対策の名目で、プライバシーが侵害されかねないことに、IT企業は警戒しています。
iPhone 6のメール暗号化のミソは、Apple自身すら解読できないような仕組みになっていることです。
万一、政府機関に解読を命令されても、その捜査に不本意な協力をしなくてすむようにしたわけです。
で、そのような仕組みにしてもらっては困ると、FBIがかみついた次第。

私が思うにこれは、うわべだけの出来レースでしょうね。
「Appleがそんなことをしたのでは、もうFBIは完全にお手上げだ」と、降参したフリをしたまで。
テロリストを油断させるためです。とはいえ、誰もFBI長官の発言なんて鵜呑みにはしてないでしょうけど。
根拠はないけど、ホントは解読する技術ぐらい持っているはず、と思えてしまいます。それが米国の怖さ。

先日の「令状のカナリア」だってそうです。政府に抵抗したところで、結局ラチはあかないのです。

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