アンタレス爆発
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- 2014/10/30(Thu) -
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赤色超巨星アンタレスの超新星爆発ではありません。それならベテルギウスの方が先でしょう。
米国で昨日打ち上げられた無人ロケット「アンタレス」が、発射直後に爆発・墜落しました。 国際宇宙ステーションへの物資輸送を担う、補給船「シグナス」を送り出すのが、アンタレスの目的でした。 北朝鮮ならともかく、世界最高水準であろう米国のロケットでも失敗するのかと、あらためて驚きます。 まあ、無人でよかった。 爆発の原因は、ロケット1段目の主エンジン「AJ26」の異常だと報じられています。 このAJ26エンジンは、1960年代に開発された、旧ソ連製の「NK-33」エンジンの改良型だそうですね。 ここでまず、何じゃそりゃ、となります。ソ連製のエンジンを、このような重要な局面で米国が使うのかと。 ソ連では、ロケット計画変更のためNK-33は破棄処分となったはずが、こっそり保管されていたそうです。 ロシア時代になり、そのNK-33が米国の民間企業に売却され、改良されてAJ26と改名されます。 それが巡り巡って、今回の打ち上げを行った会社に渡り、アンタレスロケットに装着されたということ。 改名されても、そのエンジンの基本部分はNK-33。大昔にソ連で作られたものです。 そんなものを使わなきゃならない米国って、大丈夫なのかと疑いたくもなります。 一方でロシアは昨日、補給船「プログレス」を、ソユーズロケットで打ち上げました。もちろん成功です。 ロシアの宇宙技術は、なかなか侮れません。
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