ストライサンド効果
|
- 2014/12/29(Mon) -
|
ソニー・ピクチャーズ(SPE)の北朝鮮映画「The Interview」は、iTunes Storeでの提供も始まりました。
そのSPEへのサイバー攻撃はしかし、北朝鮮犯行説が疑問視され始め、内部犯行説が浮上してきました。 まだ確定ではありませんが、いろんな記事を総合すると、次のような根拠があるようです。 (1)ネット経由で盗み出すには、100TBというデータは大きすぎる(内部犯行でないと無理) (2)北朝鮮が過去に使った手口でハッキングしたことが、逆に怪しい(なりすましを疑わせる) (3)犯行グルーブが最初に行ったのは、SPEの不当なリストラへの抗議だった(北朝鮮がする?) (4)映画の公開中止を要求すれば、かえって映画が注目されてしまうことは明白(北朝鮮がする?) この(4)については、「ストライサンド効果」という言葉を使って報じられています。 隠そうとすればするほど、意図に反して目立ってしまい、やぶへびになるという意味です。 バーブラ・ストライサンドが自宅写真の公開差し止め訴訟を起こしたら、逆に画像が拡散した一件が由来。 もともとB級映画といわれていた「The Interview」は、今回の騒動で知名度が飛躍的に上がりました。 じゃあ結局、ソニー・ピクチャーズは得をしたのかと言えば、そうでもないでしょう。 (1)内部犯行が起きたことで、会社側に問題があることが露見した (2)漏れた内部情報による、会社や役員のイメージダウンも大きい (3)米国政府と協調して、北朝鮮に濡れ衣を着せてきたのも問題 「自分たちは関与していない」と、いくら否定しても信じてもらえなかった北朝鮮が、いま思うと哀れです。
|
コメント |
コメントの投稿 |
| メイン |
|