御嶽山も阿蘇山も活火山
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- 2015/01/03(Sat) -
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年末のテレビ番組で、御嶽山噴火の映像をたびたび目にしました。その御嶽山はかつて「死火山」でした。
しかし私が学校で習った「休火山」や「死火山」という言葉は今はなく、「活火山」に一本化されています。 それなら全部、ただの「火山」でいいじゃん、ていう話ですが、そうでもないらしい。 いま活火山の定義は「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」だそうです。 この「1万年」というのも、だんだんと伸びてきた年数ですが、本当に1万年で十分なのか。 わが家の近所の阿蘇山は、30万年前から9万年前までの間に、4度の大噴火を起こしたことがわかっています。 最近も噴火して、火山灰で車が汚れて困りましたが、9万年前の火山灰は北海道にも10cmほど積もったとか。 たかだか1万年前ぐらいのところに線を引いて、活火山かどうかを決めることに、意味があるのでしょうか。 阿蘇山は、大噴火でマグマが大量に放出された分、山自体が大きく窪みました。これが「カルデラ」です。 外輪山によってグルッと取り囲まれた阿蘇カルデラの径は、南北25km、東西18kmと巨大です。 水が溜まって「カルデラ湖」になっていましたが、外輪山の西側が決壊したので、いまは湖ではありません。 なぜ決壊したかといえば、健磐龍命(タケイワタツノミコト)が蹴破ったから、ということになっています。 カルデラの内部に田畑を造るために、外輪山を決壊させて、湖の水を抜いてしまえ、というわけです。 蹴りを入れた際に尻餅をついて「立てぬ!」と叫んだので、その場所が「立野」と呼ばれるのは有名な話。 しかし健磐龍命が最初に蹴った場所は、破れませんでした。山が二重だったからです。いまの二重峠です。 自転車で豊後街道を走るときに、外輪山を越える二重峠が最大の難所だったことは、以前にも書いた通り。 なのでひどく疲労したサイクリングの帰路では、平坦な立野を走ります。健磐龍命のおかげで楽ちんです。
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