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MRSAに効く抗生物質
- 2015/01/09(Fri) -
「MRSA」に効く強力な抗生物質が、「iChip」という培養手法で開発されたと、いま話題になっています。
もちろんMRSAとは「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」のことで、抗生剤が効きにくい細菌の代表格です。
画期的なのは「iChip」の方なのですが、それはまた調べておきます。今日は抗生物質の話。

なお「抗生物質」という言葉は少々古風で堅苦しく、同じ意味でも「抗生剤」の方が言い易くて今風です。
化学物質としては「抗生物質」を、医療用薬剤としてなら「抗生剤」という言葉を、私は使っています。

さて、ご存じ「Nature」に発表された、その新たな抗生物質は、“teixobactin” と名づけられました。
新聞などはこれを「テイクソバクチン」と表記していますが、その「テイクソ」が、引っかかります。
この抗生物質の標的は、細菌の表面を構成する脂質の一種 “teichoic acid” です。
これは学生時代に「タイコ酸」として習いました。ノリスケさんの奥さんではありません。
“Teixobactin” の名が “teichoic acid” に由来することは明らか。ならば「タイクソバクチン」とすべきです。

それはともかく、新たな抗生物質が登場すれば、細菌もまた身を守るべく進化します。耐性菌です。
テイクソバクチンは、細菌の変異が起きにくい部位に作用するので、耐性の出現まで数十年かかるとのこと。
それでも、使えば耐性が現れ、使わなければ現れない。抗生剤というのは、安易には使わないことです。

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