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迅速検査の偽陰性
- 2015/02/08(Sun) -
インフルエンザの流行も下火になったかと思っていたら、この週末はまた、高熱で来院する方が増えました。
病状からインフルエンザを疑えば、多くの場合、迅速診断キットを使ってウイルス抗原の検査をします。

細い綿棒を鼻孔から挿入して、鼻腔の奥から鼻汁を採取します。これが痛い。子どもは大泣きです。
その綿棒を専用の薬液の中に浸け、抽出液を専用のキット上に滴下させると、数分後に反応が出ます。
早い場合には、滴下の1分後には陽性反応が出ますが、遅い場合には10分ぐらいかかります。
使用する診断キットによって決められた時間だけ待って、それでも反応が出ない場合に、陰性と判定します。

したがって、陽性判定はすぐに下せることがあっても、陰性判定をするためには、必ず時間がかかります。

インフルエンザの迅速検査で、インフルエンザでもないのに陽性が出る「偽陽性」はまれです。
一方で、発症後の時間経過が短く、インフルエンザなのに陽性が出ない「偽陰性」はしばしばあることです。

たとえ迅速検査の結果が陰性でも、病状からインフルエンザと診断すれば、治療に踏み切ることになります。
ただしその場合、本当はインフルエンザではない可能性も、常に考慮しておかなければなりません。
実際にそのようなケースでは、あとで別の感染症だと判明して治療方針を変更することが、時々あります。

迅速検査の結果は結局、陽性の場合しか当てにならないと考えておいた方がよいでしょう。

一般に、何かが「ある」と判定するのは容易ですが、「ない」と判定するのは難しいものです。
あのSTAP細胞も、その存在を証明できませんでしたが、存在しないこともまた、証明できてはいません。

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