滅菌作業の重要性
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- 2015/03/31(Tue) -
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テレビドラマで外科手術のシーンを見ると、いちばんあり得ないは、無菌操作のいい加減さでしょう。
手術において、すべての物品は、清潔か不潔のどちらかです。中間はありません。 手術操作で言うところの「清潔」とは、無菌状態であることを意味します。 滅菌した手術器具や材料、消毒薬で消毒した皮膚と体内が清潔なのであり、それ以外はすべて「不潔」です。 清潔かどうか自信がない場合は、すべて不潔とみなします。 手術するときの外科医の手(素手)も、不潔の範疇にあります。だから滅菌手袋をはめるのです。 消毒薬で手洗いをしておく理由は、万一手術中に手袋に針が刺さって、穴が開いたときのためです。 さて、自家製ヨーグルトを作るときも、器具の滅菌作業が必要です。 東芝のヨーグルトメーカーの取扱説明書には、熱湯水に浸して滅菌するようにと書いてあります。 大鍋で湯を沸かし、その熱湯で滅菌するのですが、これがかなり面倒くさい。水道代も電気代もかかります。 ところが、東芝の製品のOEM元であるタニカ電器の「ヨーグルティア」の取説を読んでみると、違うのです。 容器に少量の水を入れて、電子レンジで90秒チンすればよいと。これはお手軽な滅菌法じゃないですか。 さっそく電子レンジで滅菌してみたところ、どうもヨーグルトの出来具合が良くない。家族にも不評です。 発酵が不十分だから、固まり具合が悪いのでしょう。 滅菌法を変えて発酵が悪くなったということは、雑菌の混入が疑われます。つまり、滅菌が不十分と。 これは元外科医としたことが、滅菌作業を手抜きしてしまいました。次回からは、沸騰水法に戻しましょう。 ヨーグルトも、結構デリケートなんですね。
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