負けず嫌い論
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- 2015/04/22(Wed) -
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私が「負けず嫌い」だと先日書いたところ、知人から次のようなご意見を頂戴しました。
「負け嫌い」ではなく「負けず嫌い」。どうして「ず」が付くのか。納得のいく説明をせよというのです。 面倒くせえ、とは思いながらも、この際、考えをまとめてみました。 手元の辞書には「『負け嫌い』と『負けじ魂』などの混同」とあります。誤用が定着したというわけです。 実につまらない説明です。だいいち、そのように思って、われわれは「負けず嫌い」を使ってはいません。 似た表現に「食わず嫌い」がありますが、「負けず嫌い」とは明瞭な違いがあります。 食わず嫌いは、食べてもいないのに嫌い、という意味であって、まだ食べてない。でも、食べる前から嫌い。 負けず嫌いは、負けたのにそれを認めたがらない、という意味でしょう。もう負けたけど、その状態が嫌い。 負けを認めたくない、自分は負けていないと思う余り、勢い余って打ち消してしまった、そんな感じです。 つまり、「負けず」+「負け嫌い」=「負けず嫌い」というニュアンスです。結局、辞書と同じでした。 次回は「食べず嫌い」と「おかず嫌い」の違いについて考察します(うそ)。
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