かけ算の順序問題
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- 2015/05/08(Fri) -
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昔からある、かけ算の順序問題を、あらためて考えてみました。
「ひと皿にリンゴが5個、そのような皿が4つあります。リンゴはぜんぶで何個ですか」 「皿が4枚、それぞれの皿にリンゴが5個乗っています。リンゴはぜんぶで何個ですか」 いずれの設問も、式を書いて答えるなら「5x4=20(個)」でも「4x5=20(個)」でもよさそうです。 しかし、かけ算は「ひとつぶんの数xいくつ分」の順に書くのがきまりだ、という考え方があります。 一方で、かける順序などどうでもよい、という合理的な考え方もあります。答えは変わらないからです。 「皿にリンゴが5個、そのような皿がワゴンに4枚、そのようなワゴンが3台。リンゴはぜんぶで何個ですか」 自然に考えると「5x4x3=60(個)」です。リンゴの数が、かけ算で増えていくイメージが分かり易い。 これを「4x5x3」としたら、わずかながら違和感を感じます。 さらに「5x3x4」とすると、さらに強い違和感を感じます。かける順序が理に適っていないからです。 まず皿の数に着目して「4x3x5」というかけ順もあるでしょうが、これは少々へそ曲がりです。 かけ算の順序を意識することは、自分が求めようとしているものを、きちんと確認することになります。 その意味では最初に、求めるものの数(リンゴの数)を持ってくるのが、いちばん自然で理に適っています。 正答であればいいという合理性よりも、思考過程の理屈こそ、とりわけ教育上は重要だと思います。
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