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腹腔鏡下胆嚢摘出術
- 2015/07/09(Thu) -
なにかと話題になっている「腹腔鏡手術」。これは「腹腔鏡」という器具を使って行う手術のことです。
腹部を切り開かず、腹腔鏡で体内をのぞき込みながら、ちまちまと、必要とする手術操作を行います。

私が研修医の頃は、まだ腹腔鏡手術はなく、たとえば「胆嚢摘出術」はすべて、腹部を切開して行いました。
外科の医療現場では、この術式を「胆摘(タンテキ)」と略して呼んでいました。
しかし今ではこの術式を「開腹胆嚢摘出術」といい、わざわざ「開腹」を頭に付けて呼びます。

腹腔鏡手術が始まると、まず胆嚢摘出術に広く応用され始めました。これが「腹腔鏡下胆嚢摘出術」です。
医療現場ではこれを「ラパ胆摘(ラパタンテキ)」、さらに略して「ラパ胆(ラパタン)」と呼びます。

「ラパ胆」の「ラパ」は、「ラパロスコピック」を略したものですが、そこが私は、納得できないのです。

「開腹胆嚢摘出術」は英語で「ラパロトミック(開腹)・コレシステクトミー(胆嚢摘出術)」といいます。
「腹腔鏡下胆嚢摘出術」は、「ラパロスコピック(腹腔鏡下)・コレシステクトミー(胆嚢摘出術)」です。

どちらの術式も、頭は「ラパロ」で始まります。「ラパロ」は「腹部」を表す言葉なのです。
なのに「ラパ胆」の「ラパ」は「ラパロスコピック」の意味に限定して使われています。オカシイでしょう。

「ラパ胆」のほか、「ラパ肝」とか「ラパ膵」とか、腹腔鏡下手術はどんどん守備範囲を広げています。
本来「ラパ」には「腹部」の意味しかないのに、いまや「ラパ」と言うだけで、腹腔鏡手術を意味します。
そこがどうしても、納得いきません。

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