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アタマジラミ
- 2015/08/05(Wed) -
「シラミ(虱)」に感染して来院するお子さんが、ときどきいます。
当院で新たに診断することは、ほとんどありません。治療薬を処方することもありません。
たいていは、その感染の確認か、治ったかどうかの確認(登園許可証等の交付)のための来院です。

治療は市販のシャンプー等で行いますが、布団などの洗濯もしっかりやらないと、再発することがあります。

「シラミ」で思い出す事柄が2つあります。
(1)シラミは英語でlouse(複数形lice)。Riceのつもりでliceと発音して、外国人が驚いた、という笑い話。
(2)芭蕉の句「蚤虱馬の尿する枕もと」。ノミやシラミに悩まされても、馬の排尿に趣を感じるとはさすが。

子ども達の頭髪に寄生するのは「アタマジラミ」です。成虫よりむしろ、小さく光る卵がよく見つかります。
「アタマ(頭)」+「シラミ(虱)」=「アタマジラミ」であって、「アタマシラミ」ではありません。
こういう風に、濁音化するのが「連濁」です。前に、韓国語に関連して、似たようなことを書きました。

「仮名」は、音を表すだけの表音文字なので、実際の読みに即した文字を使うのが原則です。
なので「頭シラミ」は誤りで、「頭ジラミ」と書くキマリです。だから「回転すし」も誤りなのです。

しかし私はあえて、異を唱えたい。それじゃあまりにも、杓子定規で不親切です。
漢字を読めない子どもが、「ジラミ」や「ずし」という文字を見て、その意味が連想できるでしょうか。

「頭」や「回転」という漢字を読める者のみが、「アタマジラミ」や「カイテンズシ」と連濁するのです。
漢字を読めない者は、連濁のしようがないじゃないですか。
「漢字+仮名」という形の言葉においては、仮名を連濁表記しない、というのはだめですか。

「頭シラミ」と書いてあっても、読むときには「アタマジラミ」と変換する。日本人ならできるでしょう。

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