ワクチンの製造と販売
- 2015/10/11(Sun) -
「インフルエンザのワクチンは、国産ですか?」と尋ねられました。「そうです。全部、国産です」と私。
例外は、数年前の「新型」のとき。しかしその際も、輸入ワクチンはほとんど市場には出回りませんでした。

インフルエンザワクチンを製造している、国内メーカーは、以下の4社です。
(1)化学及血清療法研究所:地元企業です、通称「化血研」
(2)北里第一三共ワクチン:北里研究所と第一三共が共同出資して4年前に設立
(3)阪大微生物病研究所:通称「ビケン」
(4)デンカ生研:東芝の子会社として設立、のちに電気化学工業に譲渡された変わり種

4社が製造したワクチンは、販売会社を介して薬品卸へと供給され、そこから医療機関に納入される流れです。
その、メーカーと販売会社の関係は、けっこう複雑です。インフルエンザワクチンの場合は、

(1)化血研 → アステラス製薬、武田薬品工業、第一三共
(2)北里第一三共 → 北里薬品、第一三共
(3)ビケン → 田辺三菱製薬、MSD
(4)デンカ生研 → アステラス製薬、武田薬品工業、デンカ生研

製薬業界1,2位の武田とアステラスは、自分ではインフルエンザワクチンは作らないけど、販売網を握る形。
その他のワクチンも含めて従来は、上記4社や武田薬品などの国内メーカーが、ワクチンを製造してきました。

ところが、この数年増えてきた、子どもの定期接種ワクチンでは、事情が異なります。
肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、子宮頸がん予防ワクチン、ロタウイルスワクチン、すべて外資系です。
国内メーカーはただ、これらの外国製のワクチンを販売するだけなのです。

日本の科学技術なら、ワクチン開発でも、きっと世界の最先端に立てるはず。なのに現状は異なります。
行政や多くの国民が、ワクチンに対して消極的(あるいは懐疑的)だからなのでしょうか。
その意味ではまだ、日本はワクチン後進国から脱却できていないのかもしれません。

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