不具合ワクチン再登板
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- 2015/12/02(Wed) -
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「3種混合ワクチン納品希望申込書」を保健所に提出した件は、前に書いたとおり。その後日談です。
申込の数日後に、メーカーから連絡が入りました。要点は3つ。 (1)厚労省から連絡があったので、申込通りの日程で、ワクチンを納入いたします。(はいはい、よろしく) (2)販売会社は、(私が指定していた)北里薬品ではなく、第一三共になります。(ふーん、そうなの) (3)ワクチンの入った注射器は、針が外れて薬液が漏れやすいので、注意してください。(げ、やっぱり) 何度も書いてきたように、3種混合ワクチン(DPT)は現在、通常のルートでは入手できなくなっていいます。 3種に不活化ポリオを加えて4種に移行する過程で、3種混合ワクチンの供給量はどんどん減っていました。 各社は製造を中止し、ただ1社、北里第一三共だけが、在庫分の販売を継続していました。 ところがその、唯一残っていた北里第一三共のワクチンが、ある日突然、販売中止となりました。 その理由は、「ワクチンの注射器から針が外れやすい」という不具合でした。 くしくもその日が、北里柴三郎を記念した「血清療法の日」であったと、以前も書きました。 そして今日、私の手元に届いたのはその、注射器から針が外れやすい、いわく付きのワクチンです。 かつて販売中止となった、言うなれば「不良品」が、緊急事態を救うために再登板してきたわけです。 ご丁寧に、針が外れやすいという「不具合」を、あらためて注意喚起(警告)する文書も送られてきました。 「もう日本の3種混合は、このワクチンしかないからな。文句言うなよ。注意して打てよ」という主旨です。 面倒な手続きを経て、やっと入手したワクチンですが、接種時に針が外れて液が漏れたら、接種は中止です。 もういちど保健所に手続きをして、新たなワクチンを手に入れなければなりません。 そしてまた、新たなワクチンが届いたとしても、それもまた「注射器から針が外れやすい」ワクチンなのです。
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