新型ノロ流行か
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- 2015/12/12(Sat) -
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ノロウイルスによる、感染性胃腸炎の流行が懸念されています。テレビを見ればノロの話題ばかり。
もはや、この呼称をやめるように訴えている野呂さんへの、配慮のかけらもありません。 胃腸炎の原因はノロウイルスだけではないのですが、いまの時期、多くの方がノロを心配して来院されます。 ノロは潜伏期が24〜48時間程度あるので、少なくとも夕方牡蠣を食べて夜中に発症することはありません。 その確定診断は、持参便の簡易迅速検査によって行うことができますが、実際には少し、問題があります。 (1)3〜64歳では検査に保険が利かず、自費で検査すると混合診療になるので実施しにくい (2)そもそも年長児や成人で、便を持参する方はほとんどいない (3)簡易検査キットで、必ず検出されるとは限らない(偽陰性がある) (4)今年流行している新型(新しい遺伝子型)のノロウイルスは、とくに検出されにくい 3歳以上の患者さんでは通常、症状と状況(家族や幼稚園等でノロが出ているか)によって診断します。 ただしノロウイルス感染であるかどうかによって、治療法は変わりません。いずれにせよ対症療法です。 最近よく聞くのが、「トイレを流す時は、便器のフタ(便フタというらしい)を閉じてから」ということ。 水が流れる際に、便器から微粒子が立ち上るのを捉えた映像が、繰り返し報じられています。 報道番組でもためしてガッテンでも、その映像を目にしました。あの微粒子を、吸い込みたくはないですね。 ただ私は、便フタを閉じて流すのには、抵抗があります。ちゃんと全部流れたかどうか、気になるからです。
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