禁煙しましょう
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- 2016/01/04(Mon) -
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「一年の計は元旦にあり」といいます。正月から禁煙している方も多いでしょう。
となると、禁煙外来がいちばん混雑するのは1月だろうと、そう思って当院の診療録を調べたら、違いました。 それどころか、禁煙外来の受診者数を初回来院月別に集計してみると、1年のうちで1月が最少でした。 つまり1月は、薬に頼らず「自力で」禁煙を開始する方が多い、ということなのかもしれません。 それとは対照的に2月は、1年のうちで2番目に、禁煙外来通院を開始する方が多い月でした。 正月から頑張ってはみたけれど、うまくいかず、ついに禁煙外来を訪れるのが2月と、そんな想像もできます。 一番多いのは、9月でした。これは、2010年10月のたばこ値上げ前の、駆け込み受診が多かったからです。 禁煙補助薬を使ってせっかく禁煙に成功しても、その後、また喫煙してしまう方も少なくありません。 喫煙再開のきっかけの多くが「飲み会」。まだ禁煙できていない悪友が誘惑したケースが、ほとんどです。 その誘いに乗って、「1本だけなら」と吸ったが最後、たいていは喫煙生活に逆戻りです。 禁煙治療に成功した方は、どれほど自信があっても、二度とタバコは手にしないことです。 私はもともと、喫煙習慣がありません。つくづく、若い頃に吸わなくて良かったと思っています。 勤務医の頃、喫煙者の異様にどす黒い肺を、手術中に何度も目にしてきました。 肺をあのように変えてしまう毒素を、毎日毎日肺に送り込んで、それで病気にならないわけがありません。 いま喫煙している方、とくに若い人には、一日でも早く、タバコとは縁を切ってもらいたいものです。
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