ごめんください
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- 2016/01/22(Fri) -
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店に入るときに「ごめんください」と言わなくなりました。少なくとも私は、何十年も言ってない気がします。
ゆめタウンの入口で「ごめんください」などと言ったら、バカ受けです。 昔、私の父はよく、店に入るとき「ごめんなさい」と言っていました。恥ずかしかったですね、子ども心に。 「ごめん(御免)」はもともと「許可」の意味です。 「ください」は、「ご覧ください」のように、「ご(御)」を伴う漢語に付くと、願いを表します。 なので「ごめんください」は、「(入店の)許可をお願いします」ということになります。 他人の家を訪れたときも、あるいは別れるときも、その許しを願う意味で「ごめんください(ませ)」です。 「なさい」も、「おやすみなさい」のように、「ご」や「お」を伴う言葉に付いて、その行為を願うもの。 その意味では、入店時に「ごめんなさい」と言っても間違ってはいないことが、今ごろになってわかりました。 店主が通常は店の表に出ていないような個人商店では、入店するときの「ごめんください」が必須です。 「客が来ましたよ」「入りますよ」と伝えるためです。それを聞いて、店主がやおら奥から出てくる。 「ごめんください」の出番が減ったのは、そのようなレトロな店が減ったためかもしれません。
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