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読まないを読む
- 2016/02/06(Sat) -
「『罪と罰』を読まない」という本が面白いという書評を読んで、思わずAmazonしてしまいました。
他人の評価がそのまま私の評価に一致するためしが、ときどきあるからです。著者は、三浦しをんら4人。

『罪と罰』を読んだことのなかった4人が、本を読まずに内容を推理して、ストーリーを作っていくという話。
まず、冒頭と結末の各1ページずつをとっかかりに、その間の数百ページに及ぶ長編文学を、予想し始めます。
ときどき、任意の1ページを読んで、それをヒントに推理を深めていくという、なんとも楽しげな試みです。

この本は『罪と罰』を読んだことのある人が読むと面白い、などと書評にありますが、私の考えは違います。
物語を知らない人間が読むからこそ、著者たち4人の輪に加わって「5人目」となることができるのです。

その意味で私は、学生時代にこの本を読むのを挫折していて良かったと、そう思いました。

「作家が『罪と罰』を読んでいないとは何事か!」などとお怒りの方も、世間にはいらっしゃるようです。
まあいいじゃないですか。『罪と罰』を読んでなくても、直木賞がとれるし『舟を編む』を書けるのです。

今日Amazonから届いたので、帰宅後にイッキ読みしました。
「『罪と罰』を読まない」を買ったけど読まない、という選択肢もあったのですが、我慢できませんでした。

この本の最終章は、いかに見当外れな推理をしていたのか、答合わせの座談会です。それがまた、楽しい。
とするとこの本は、『罪と罰』を読んだことがある人が読んだ方が、もっと面白かったのかもしれません。

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