生放送の緊張感
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- 2016/02/12(Fri) -
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NHK「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターは、諸事情あって、3月で降板です。
内容もさることながら、生放送の緊張感を楽しんでいるとしか思えない国谷氏の進行ぶりが、見事でした。 番組自体は存続し(番組名に「+」が付く)、4月からは女性キャスター7名の「リレー形式」になるとか。 優秀な女性キャスター7人が束になって、やっと国谷氏の後任が務まるのか、などと思ったりもします。 先日なにげに番組を見ていたら、樹木希林さんが、しれっときわどい発言をしていましたね。 ネットで話題になったので、あらためて録画を見直してみると、番組最後の18秒はこうでした。 樹木「いや私ね、国谷さんはホントに素敵な」 国谷「まぁ」 樹木「仕事ぶりだなぁと思っているの。そしてねぇ、NHKは大変な財産を」(A) 国谷「あ、いやぁ」 樹木「お持ちだなぁと思って、私はいつもね、あの、だ、大好きな番組です」(B) 国谷「ありがとうございます。いつまでも、どうぞお元気で」 樹木「はい、いつまでもなんて」(音声が途切れ、番組も終了) なるほど。(A)の後に「失うんだなぁと思って」と続くかとも思わせる、絶妙な「間」がありますね。 樹木希林はそれを狙っていたのだと思います。(B)で、どもってしまったのは、その緊張の現れでしょう。 こういう風に、生放送の最後に言いたいことを滑り込ませて、しかも人を不快にさせないのは、さすがです。
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