叩く
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- 2016/02/17(Wed) -
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高熱で腰痛を訴える女性の方で、わりと多いのが急性腎盂腎炎です。尿検査をすると、膿尿や血尿を認めます。
腰の少し上を叩くと、「うっ」と痛みます。これを「肋骨脊柱角叩打痛」とか「腰部叩打痛」といいます。 「叩打痛」は「こうだつう」と読みます。叩くと痛むという意味です。英語では “knock pain” です。 「叩く」と書いて「はたく」とも読むことを、最近知りました。「有り金をはたく」の時はこの字なんですね。 さて、「叩」と言えば「命」です。ゴルゴ松本に言わせるなら、「命」=「人屋根に一叩き」だと。 「母体内にいるときから、トックントックンと、一叩き、一叩きの連続が命なのだ」と。いい話です。 ただし漢和辞典によれば、「命」=「口」+「令」であって、「人」+「一」+「叩」ではないようです。 もちろん前にも書いたように、漢字を使った例え話には、学術的正当性など必要ありません。 例え話というのは、聞き手がなるほどと思えるように上手くできていれば、それでいいのです。 「叩」の旁(つくり)の「卩」は、人がひざまずいた姿を表す象形文字とか。今風に書けば「orz」でしょう。 いかにも、頭を叩いてください、てな感じ(漢字)。 しかし私は「卩」を見ると、「布団叩き」か「ハエタタキ」に見えてしかたがありません。 だから「叩」の字は、「口」でののしりながら「卩」のような形のもので打つ、というのが私のイメージです。
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