水痘ワクチンの接種間隔
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- 2016/02/25(Thu) -
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水痘ワクチンが定期接種の仲間入りをして、1年半近くたちました。
1歳になったら、麻しん/風しん混合(MR)ワクチンとともに水痘ワクチンを接種する方が、いま多いです。 同じ時期から接種が可能になる、おたふくかぜ(ムンプス)ワクチンも、接種者は徐々に増えつつあります。 これら3つの生ワクチンは、それぞれ2回接種することで、ほぼ一生涯の免疫を得ることができます。 MRワクチンは、1歳児と年長児が接種します。よって接種間隔は、3年から5年ということになります。 おたふくかぜワクチンも、1歳の時に接種したら、2,3年後に2回目の接種をするように、私は推奨しています。 生ワクチンにより獲得した免疫は、その後ジワジワと低下してきます。 ある程度低下してきたタイミングで追加接種をすると、免疫が回復し長持ちします。ブースター効果です。 それを狙って、1回目の接種の3年後ごろに2回目を接種しているのが、MRとおたふくのワクチンです。 ところが水痘ワクチンは、1歳以上3歳未満で2回接種する、というのが定期接種の規定です。 2年の間に2回接種です。接種間隔は6カ月から1年が標準とされます。MRやおたふくよりも短い設定です。 このように短い間隔で、水痘ワクチンの2回目を接種するのには、理由があります。 今はまだ日本中で水痘が蔓延しているので、早く2回目の接種をしないと、水痘に罹ってしまうからです。 免疫を長持ちさせるよりも、確実な免疫を早く獲得させることの方が、いまは大事なのです。 現に、1回目の接種後1年以内に水痘に罹るお子さんを、私は何人も見てきました。 なので私は、規定ギリギリの3カ月間隔で、水痘ワクチンの2回目の接種を行うことにしています。 水痘患者は、いま明らかに減っています。ワクチンの定期接種化は、間違いなく効果絶大です。
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