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運転中の急性大動脈解離
- 2016/02/26(Fri) -
多数の死傷者を出した大阪の暴走事故では、運転者が「急性大動脈解離」を起こしていたと報じられました。
病態は異なりますが、生命への危険度は「胸部大動脈瘤破裂」に似た病気と考えてもよいでしょう。

動脈瘤が「破裂」すると、血液が一気に血管外に出るので、出血性ショックを経て、死亡する危険があります。
大動脈「解離」の場合は、大動脈の内壁に裂け目が入り、壁の内部に血液が浸入してどんどん裂けていきます。
裂け目が広がって、大動脈から分岐する動脈の入り口が次々と塞がれ、血流が途絶える場合があります。
大動脈の、どの範囲に解離が起きたかによって、血流が途絶える臓器が異なり、その病状はさまざまです。
裂け目に入り込んだ血液が、さらに大動脈の外壁も破って、大動脈瘤破裂と同様の病態になることもあります。

司法解剖の結果、運転者の死因は、急性大動脈解離による「心タンポナーデ」だったと判明しました。
裂けた大動脈からの急激な出血が、心臓を取り囲んで圧迫し、心臓が機能できなくなってしまう病態です。

飲酒とか、危険ドラッグとか、それこそ故意だとか、いろんな原因で暴走運転事故が起きています。
てんかん治療薬を適切に飲んでいなかったことが原因の、事故も起きました。

しかし、持病がないか、あっても適切に治療を受けている人が、重大な病気を突然発症することがあり得ます。
人間の急病が防げないなら、万一運転者が意識を失っても、車が暴走しないようにする仕組みが必要です。

たとえばそれは、衝突防止装置(先進緊急ブレーキシステム)をさらに進化させた、緊急停止システム。
衝突回避だけでなく、運転者の意識障害が疑われたらゆっくり停車するようには、できないものでしょうか。

自動運転車の開発も結構ですが、その一部機能ともなる、重大事故回避装置の開発の方が先決でしょう。

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