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エヘン虫
- 2012/01/14(Sat) -
受験の季節になりました。
そこで今年も、センター試験の試験監督をした時の思い出話をひとつ。

試験中、部屋に響くのは鉛筆のカツカツいう音と紙のこすれる音、ときおり受験生の咳払い。
異様な静寂に包まれ、受験生でなくても、その場に居る者はみな緊張が高まっています。

学生は問題を解くことに集中しているので、まだマシです。咳払いも遠慮無く行います。
ところが試験監督はそういうわけにはいきません。学生を妨げてはならないからです。
咽頭喉頭部に「エヘン虫」がたまってきても、小さく控えめな咳払いでしのぎます。

そうこうするうちに、変な欲求にかられます。
思いっきり大きな声で、「とりゃあ~」とか「せいやあ~」とか叫んでしまう自分を空想してしまうのです。
私の絶叫のあと、一瞬の間があって、「びっくりしたぁ」と受験生たちが爆笑、部屋全体の雰囲気がなごみ、いい意味で緊張がとれて、何事も無かったかのように試験が粛々と進行していく・・・
なんてわけにはいかないでしょう。
私は取り押さえられ、翌日の新聞紙上に踊る見出しはおそらくこんな感じ。
「試験監督絶叫し受験生混乱 『エヘン虫』に耐えきれず」

そんな空想をしているうちにようやく時間が来ます。
「鉛筆を置きなさい」と、必要以上に大きな声で言ったりして、私のノドのイガイガもほどけるのです。

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