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水痘が減り帯状疱疹が増える
- 2016/03/30(Wed) -
水痘ワクチンの定期接種が始まって1年半たちましたが、水ぼうそうの子どもが、すっかり減りましたね。
当院で水痘と診断した人数は、定期接種開始前の1年間の60人に対し、最近1年間は18人と、まさに激減です。

その水痘ワクチンに、「50歳以上の帯状疱疹の予防」という効能・効果が、今月18日から追加されました。

もともと、帯状疱疹の予防に有効だとわかってはいたのですが、ようやくそれが正式に認められたわけです。
どうしてこのタイミングなのかと言えば、逆説的な理由ですが、水痘患者が減ってきたからです。

では「水痘が減ると帯状疱疹が増える」という、風が吹けば桶屋が儲かる的な図式を、見ていきましょう。

帯状疱疹は、過去に水痘に罹った人の神経内にずっと潜んでいた水痘ウイルスが、不意に暴れ出す病気です。
水痘ウイルスが、日頃は体内で大人しくしているのは、体の免疫力がその活動を抑え込んでいるから。
だんだんと免疫が低下すると、いつかウイルスが暴れ出すので、ときどき免疫を強めてやる必要があります。
免疫を強めるためには、ときどき外部からのウイルスに触れて、免疫を活性化するのが有効です。

ほんの2年前までは、毎年100万人が罹患するほど、水痘はありきたりの病気でした。
そこら中に水痘の子どもがいたので、水痘の免疫は自然に活性化され、維持されてきました。

ところが、水痘ワクチンの定期接種化によって患者が激減すると、免疫をなかなか維持できなくなってきます。
つまり、「水痘が減ると帯状疱疹が増える」というわけです。

最終的に、水痘罹患歴のある者が世の中からいなくなれば、帯状疱疹の心配もなくなるでしょう。
しかし今はまだ過渡期。新たな水痘患者は減っても、水痘罹患歴のある人はたくさんいます。
帯状疱疹の心配は、むしろこれから増えるのです。だから中高年の方はワクチンを打ちましょう、というわけ。


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