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大病院定額自己負担
- 2016/04/01(Fri) -
紹介状なしで大病院を受診した場合、今月からは初診料とは別に、5,000円以上の自己負担が求められます。
軽症の患者が大病院を直接受診して、大病院をわずらわせるのを、抑制するためです。

しかし、医療費全体としてはどうなのか。紹介状をもらうために、診療所を受診した場合を考えてみます。

(1)3歳未満のお子さんの場合
小児科外来診療料(紹介料を含む)が682点。医療費としては6,820円発生します。
しかし自治体によりますが、3歳未満では通常、個人の窓口負担は0円です。

(2)3歳以上の場合(大人も含む)
初診料が282点、診療情報提供料(紹介料)は250点なので、合計532点。医療費としては5,320円です。
個人の支払いは、3割負担であれば1,600円。小学3年生までなら、熊本市の場合500円のみ。

いずれの場合も、直接大病院に行って5,000円を払うよりは、ずっと少ない負担で紹介状をゲットできます。
しかしその5,000円の負担を回避するために、実際には5,000円を超える医療費が発生しています。

結果的にこの制度は、個人負担を減らすために、医療費全体が増えてしまう方向に作用しています。
本当に大病院に紹介してもらうことになりそうな重症患者なら、最初から大病院を受診するべきです。
5,000円が免除されるのは、受診後入院となったケースなどですが、もう少し対象を拡大してほしいものです。

紹介状のためだけに診療所に行くのは、医療費のムダ。時間もかかり、病状の悪化をまねく恐れもあります。

一方で、紹介状のために診療所を受診したら、それほど重症でもないことがわかる場合もあるでしょう。
本来診療所での診療で済むべき患者が、わざわざ大病院を受診するのを、未然に防ぐことができます。
そのようなケースが多くなれば、医療費全体を抑える方向に働きます。むしろそれこそが本来あるべき姿です。

診療所の医者は、紹介状を求めて来院した患者を本当に大病院に紹介すべきか、よく吟味する必要があります。

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