大河ドラマの面白さ
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- 2016/04/11(Mon) -
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「真田丸」は毎回、笑わせてくれますね。どうやら、歴史コメディーの様相を呈してきました。
時代も、人物も、それぞれ興味深い題材ですが、笑わせるのはやっぱり、脚本の力でしょうね、三谷幸喜の。 考えてみると、私がこれまでに面白いと思った大河ドラマには、いつも適度な笑いがありました。 歴史を教科書通りに映像化したのでは、面白かろうはずがありません。何しろ、ストーリーはネタバレだし。 かといって、史実をねじ曲げるのは困る。史実と異なるドラマは、また別の企画でやってくれればよいです。 大河ドラマの面白さは、史実とは矛盾しない範囲で、どれほど独自の物語を構築できるかで決まります。 架空の人物を登場させても構わないわけです。そのような人物がいなかった、という証拠はないからです。 だいいち、誰がなんと喋ったのか、その一語一句が完全に記録されているわけではありません。 登場人物たちのセリフは、つまるところ、ほとんどが創作です。 誰と誰が、じつは裏でつながっていたとか、あっと驚く設定にしてしまうのも、ありでしょう。 真田信幸が、妻と思って膝枕に寝そべってしばらく愚痴った挙げ句、気がつくとそれは妻ではなく母親だった。 昨日のそのシーンすら、そんなアホな出来事がなかったという証拠はないので、史実とは矛盾しません。 この場合は、「んなわけないやろ」と突っ込みながら笑うのが、われわれの正しい視聴態度というわけです。 今回の大河ドラマは、三谷幸喜の策にどっぷりとはまればはまるほど、その面白さを堪能できそうです。
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