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天変地異とデータの保管
- 2016/04/22(Fri) -
医療機関の被災では、建物の損壊、停電、断水、機器の故障の次に来る問題は、カルテの散逸でしょうか。
紙ベースのカルテや、レントゲンのフィルムなどは、今後の復旧が大変でしょう。
電子カルテの医療機関では、端末やネットワークの被害状況と、データの保存状態がいちばん気になります。

当院では、電子カルテのデータ(診療内容や患者情報)は、毎日診療終了後にバックアップをとっています。
システムによっては、クラウドベースでデータを保存する場合もありますが、当院では院内保存の形です。

電子カルテのサーバー機の内臓HDDに、まず最初のバックアップを取っていますが、これはダメですね。
サーバー機自体が故障したら、それでアウトです。
なるべく毎日(実際には週に2,3回)、別のMacにも、そのバックアップの複製を保存することにしています。
しかしそのMacも故障したら、やはりアウトです。
外付けHDDや、DVDや、USBメディアに、バックアップを保管する方法もありますが、私はやっていません。
小さな装置やメディアに個人情報などを保管したら、セキュリティー上の心配が出てくるからです。

当院では、10台のパソコンを使っていましたが、そのうち9台が、地震で床に落下してしまいました。
そのうち電子カルテのサーバー機(iMac)は、液晶パネルの損傷が激しく、起動ができなくなりました。
しかし奇跡的に、ネットワーク経由で内蔵HDDにアクセスできたので、データは取り出せました。
そのデータが取り出せなかったら、地震の直前2日分の診療情報をすべて、失うところでした。

バックアップは常に、複数の場所に保管する、という鉄則は守らねばなりませんね。このたび痛感しました。
しかし、パソコンが全部同時に故障しかねなかった今回の大地震では、この方法でも不十分。NASでも同じ。
自宅に分散保管したとしても、やはり完璧ではありません。自宅も被災したからです。

このたびのような「天変地異」を経験すると、クラウドへのバックアップも、検討すべきかと思えてきました。

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