ニホニウム
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- 2016/06/09(Thu) -
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「ニホニウム(nihonium)」・・・そう来ましたか。
理研の森田氏ら、日本人が初めて発見した「新元素」の名称(案)は、少し意外でした。 「ジャポニウム(japonium)」かと予想していましたが、 “Japan” が日本語ではないので避けたようですね。 日本にこだわりたいから、「ジャパン」よりも「ニホン」なのだと。たしかに「ニホン」の方が日本的です。 ただ、「日本国」の中国読みが「ジパング」の元になった経緯を考えると、ジャパンもニホンも元は同じかも。 「ニッポニウム」は、1902年に日本人が発見して、後にその存在が否定された「幻の元素」名です。 混乱を避けるため、一度使用された名前は二度と申請できない、というルールがあるとのこと。 これはとても重要なことだと思います。科学の進歩によって、これまでの常識が覆る可能性があるからです。 たとえば、1902年のニッポニウムの実在があとで証明されたら、ニッポニウムが2つになってしまいます。 元素名はラテン語読みが基本。となればローマ字とほぼ同じ。日本人にとっては、読みやすくて好都合です。 でも米国人は、 “nihonium” を「ナイホニアム」と読みそうな気がします。Nikonを「ナイコン」と言うし。 113番のニホニウムの他に、今回3つの元素の名称が提案され、ニホニウム同様、意見公募期間に入りました。 115番 “moscovium”:「モスコビウム(モスコヴィウム)」と読むのでしょうか。モスクワ由来ですね。 117番 “tennessine”:由来はテネシー。読みがわかりません。「テネシーネ」?「テネジーン」? 118番 “oganesson”:ロシアの科学者の名にちなんだようです。「小金さん?」 これによって、元素周期表にあった欠番が埋まり、連続118番までの元素が揃いました。 当然、理研の次の目標は、119番元素の発見(作ってから観測して立証する)ということになりますね。 名前は「ショーボシウム」か「キューキュリウム」あたりでいきましょうか。
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