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Google検索で分析
- 2016/06/26(Sun) -
日経のコラム「現代ことば考」は、いつも楽しく読んでいます。
今日は、方言にまつわる土産の数の全国分布が、「真ん中が高く、ヘリも高い」、灰皿に似ているという話題。
中央(近畿)と周辺(東北・九州)で多い、というのを「灰皿」に見立てるとは、面白い。

著者の井上史雄氏は、「どうしてだろう」なんて言ってますが、私はそれほど不思議とは思いません。
要は、日本の言葉が東京中心ということでしょう。
方言が面白いのは、標準語との乖離の大きさゆえ。東北と九州は当然、その地位にあります。
一方で近畿地方は、もともとは日本の中心であったとの自負から、言葉も東京とは敵対関係にあります。
だから自ら、標準語とは異なる、本来の日本の言葉を押し出していると、私はそう理解しています。

このような方言や言葉遣いの調査を行うとき、井上氏はしばしば、インターネット検索を使っています。
用例数をカウントしたり、使用頻度を調べたりするわけです。たしかに便利で合理的です。

しかし、民間企業のサービスに、これほどの権威をもたせてよいものか。なにか怖ろしいものを感じます。
NHKもそう。放送用語を決定する放送用語委員会で、ネット検索を利用しているのです。

たとえば最近の委員会の議事録に、“chaser” の発音・表記をどうするか、という議論がありました。
“chaser” とは、ラフロイグをロックで飲むときなどにノドと食道をいたわるための、お冷やのことですね。

主だった国語辞典の「主見出し」では、「チェーサー」もあるけど「チェイサー」の方が主流のようです。
しかし、同じ発音部分をもつ外来語には、「チェーン店」のような用語例も多い。さて、どうする。

そこでネット検索が登場。結果、「チェイサー」90%、「チェーサー」10%。よって「チェイサー」を採用。
なお、検索においてはトヨタの乗用車「チェイサー」は除いたとの注釈あり。その細かさがウケる。

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