ペン胼胝
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- 2016/07/17(Sun) -
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奥本大三郎氏が今朝の日経に書いていたエッセイ「ペン胼胝(だこ)」を読んで、発見したことについて。
ペン胼胝なら、私の中指にも大きいのがあります。高校時代、ふとクラスメートの手を見て驚いたものです。 同じぐらい勉強している(はずの)友人よりも、私のペン胼胝の方が、はるかにデカいのはなぜ? 毎日書いている文字数が、他人よりも際だって多いのか。あるいは、シャーペンの握り方に問題があるのか。 それ以来、他人の手を見るとまず、ペン胼胝の有無や大きさを観察するという、変な癖が付いてしまいました。 そして、これまでに出会ったほとんどの方々よりも、私のペン胼胝の方が大きかったのです。 しかしこれは自慢ではなく、学生時代には、むしろ私のコンプレックスとなりました。なにせ不格好です。 さいわい、年齢を重ねるうちに、ペン胼胝のことなど、いつのまにか気にならなくなっていきました。 そんな私に、おそらく四半世紀ぶりに、ペン胼胝のことを思い出させたのが、奥本氏のエッセイでした。 ところが今日、何気なく自分の手を見て、腰を抜かすほど驚きました。ペン胼胝が、無いのです。 あの隆々とした、土手のような、固くて不格好なペン胼胝が、忽然と姿を消しているのです。 文字を書くのはパソコンばかり。長年ペンを握らないと、ペン胼胝も「退化」するということでしょうか。 しかしそれよりも、ペン胼胝が消えたことに、今日の今日まで気付かなかったことに、愕然としたのでした。
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