たべるのがおそい
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- 2016/07/19(Tue) -
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芥川賞は、村田沙耶香の『コンビニ人間』が受賞しました。今村夏子の『あひる』じゃなかった。
たまたま先週、日経の文化欄で、地域発の文芸誌が紹介されていました。そのひとつが『たべるのがおそい』。 『たべるのがおそい』。これで雑誌名です。福岡発。今年4月に創刊され、年2回の発行予定だとか。 こんな雑誌があったことに「気付くのがおそい」私です。食べる速さは、中の上です。 その存在を知るやいなや、ただちにAmazonで注文しました。「衝動買いするのは早い」のです。 そこに掲載されていた、今村夏子の『あひる』が芥川賞候補になっていたことも知らずに、発注したわけです。 それが昨日届いたので、芥川賞の選考会前に読むことができた行きがかり上、『あひる』を応援していました。 今回の候補作は5つ。発表された文芸誌は、『文學界』『文學界』『群像』『新潮』『たべるのがおそい』。 いやいやどうですか。そうそうたる文芸誌に並んで『たべるのがおそい』の脱力感は、なかなかです。 『あひる』は、中学生が書いたような平易な文章なのに、読み進むうちに、いや〜な予感が立ちこめてきます。 主人公と、その親と、近所の子どもたちという3世代の、そのどれにも感情移入できるのが不思議でした。 『火花』で挫折した人でも、読めます。
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