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膾を吹くワクチン行政
- 2016/09/27(Tue) -
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、3年前から積極的勧奨接種が止まったままです。
「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」がこのワクチンの副反応であると、疑う人は今も疑い続けています。
医学的には、接種を再開すべきことは自明なのですが、国はまだ動かず、国際機関からは批判を浴びています。

ヒブと小児用肺炎球菌ワクチンは、2011年に定期接種が始まった直後に、接種が1カ月ほど中断されました。
これはおそらく、ワクチンとは無関係の「乳幼児突然死症候群(SIDS)」を、副反応と見誤ったためでした。
あまりにも理不尽な濡れ衣であることに国も気づき、接種中断期間は1カ月だけで済みました。

日本脳炎ワクチンもかつて、積極的勧奨接種が中断しました。2005年から2010年までの約5年間です。
ADEM(急性散在性脳脊髄炎)」という副反応がその原因でしたが、実は詳細がよくわかっていません。
ADEMの危険の少ない新ワクチンが開発され、いまでは対象年齢をぐっと広げた特例接種も行われています。

おたふくかぜワクチンを混合したMMRワクチンの定期接種は、髄膜炎が頻発し、1993年に中止されました。
現在は、より副反応の少ないおたふくかぜワクチンが、任意接種で使われています。
しかし国は、髄膜炎によほど懲りたのか、なかなか定期接種を再開せず、子どもを難聴の危険に晒しています。

戦後、予防接種法が制定された1948年、開始したばかりのジフテリアの予防接種で、大惨事が起きました。
「無毒化」ができていなかったワクチンによって、84人の幼児がバタバタと、悲惨な死に方をした事件です。
製造ミスと手抜き検査と、役所の連絡の不備と危機感の欠除が重なった、人類史上最悪のワクチン事故です。

真相は隠蔽され、国はメーカーに責任を押しつけ、遺族は補償金で抑え込まれ、強引に幕引きが図られました。
民事訴訟は起きず、刑事罰はメーカーの責任者にのみ課され、厚生省(当時)は責任を逃れました。

この重大なワクチン事故によって、厚労省には、副反応を極度に怖れる体質が染みついたのかもしれません。

とは言え、ジフテリア予防接種禍は不良品による薬害であり、HPVワクチンの問題とはまったく異なります。
なのに世界中で接種が行われているHPVワクチンに対して、厚労省はいまだに安全宣言が出せないのです。

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