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ヂアミトール
- 2016/09/30(Fri) -
某病院で点滴に混入されていた「異物」あるいは「界面活性剤」の正体は、「ヂアミトール」でした。
「ヂアミトール」は、「ベンザルコニウム塩化物」を主成分とした、病院でよく使われる消毒液の商品名です。

それで思い出したことがあります。以前、「ぢ」で始まる日本語が無い、と書いた話の続きです。
あれは熊本市民病院のICUで、仕事の合間に国語辞典を読んでいたときの、驚愕の発見でした。

「『ぢ』で始まる日本語が無いぞ!」と私たちが興奮して大騒ぎしてたら、看護師が近寄ってきて言うのです。
「ヂアミトールがありますけど」

そういう彼をよく見ると、「ヂアミトール」のボトルを手にしています。よって私たちは叫び直しました。
「『ぢ』で始まる日本語が、『ヂアミトール』以外に無いぞ!」

もちろん、「『ぢ』で始まる日本語が無い」というのは、あくまで一般的な国語辞典レベルの話でしょう。

「ヂアミトール」の「ヂ」からは「di」を連想します。「2」を意味する接頭語です。「3」なら「tri」です。
ついでに言えば、1,4,5,6,7,8,9,10はそれぞれ、mono, tetra, penta, hexa, hepta, octa, nona, decaです。

では、「di」で始まる専門用語の場合は、「ジ」ではなく「ヂ」を使うのかというと、そうでもないようです。
たとえば「di」から始まる化学物質は、カタカナで書くときには「ジ」が使われるのが一般的のようです。
「ニトロ基」が2つ(di)付いた「ベンゼン」は、「ジニトロベンゼン」という具合。

おそらく「ヂアミトール」は商品名だから、国語審議会のルールが及ばず、「ぢ」で始まっても平気なのです。
今回の事件で市民権を得て、唯一の「ぢ」で始まる言葉として「ヂアミトール」が国語辞典に掲載されるかも。

ところで、その「ヂアミトール」は、「アミトール」という物質が2つ(di)結合した構造なのでしょうか。
確認のため、製造元である丸石製薬のサイトを見て驚きました。
「ヂアミトール」の英語表記が「GERMITOL」なのです。「ヂ」を使っておきながら、これはないでしょう。

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