鳥取で地震
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- 2016/10/21(Fri) -
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鳥取で、最大震度6弱の地震が起きました。震源の深さ約10kmの、内陸型(直下型)地震です。
かなりの頻度で余震が起きているその様子からは、半年前の悪夢を思い出してしまいます。 今日の報道を聞いてすぐに、産業技術総合研究所のHPを見てみました。熊本地震以来、よく見るサイトです。 その活断層地図で、鳥取地方を見て驚きました。今日の地震の震源付近には、活断層がないのです。 東方に「岩坪断層」、その北に「鹿野断層」さらに「吉岡断層」がありますが、震源とはだいぶ離れています。 鳥取地方は以前にも大地震が起きた、などと報じられていますが、今回の地震とは別の場所で起きています。 1943年の「鳥取地震(M7.2)」は、鹿野断層と吉岡断層が「活動」したものだとされています。 2000年の「鳥取県西部地震(M7.3)」は、ずっと西側で起きました。 活断層には、プレート運動の影響で徐々にひずみが蓄積し、ついに限界になると断層面がずれ動きます。 たとえば熊本地震の「布田川断層」は、その「平均変位速度」が千年につき0.9mと観測されています。 それが2.8mに達すると「活動」つまり地震を起こすと考えられているので、活動間隔は3,100年となります。 このように、活断層による内陸型地震が起きる間隔は千年から数万年と、海溝型地震よりも長いのが特徴です。 しかし問題は、今回の鳥取地震が、既知の活断層以外の活動によって起きたと考えられることの方です。 日本列島には、未知の活断層、あるいは今は活断層とは思われていない断層が、無数にあるということです。 原発と活断層の関係が、よく問題になりますが、既知の活断層にだけ注意すればいいとは限らないのです。
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