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MRワクチン、また枯渇
- 2016/10/24(Mon) -
MR(麻疹風疹混合)ワクチンが手に入りません。前に騒がれた時よりも厳しい品不足です。原因は2つ。
(1)夏頃からの、麻疹(はしか)の集団感染騒ぎで、ワクチン接種者が急増した
(2)MRワクチンメーカーのひとつ、北里第一三共が、昨年からワクチンの製造を中断している

これらの問題は、以前それぞれ個別に書いたことですが、いまその両者が合わさってしまいました。
先月までは、大阪などに旅行する予定の成人希望者には、当院でMRワクチンを接種していました。
医療系専門学校などの生徒で、麻疹抗体価が低かった方にも、希望があればすぐに接種してきました。
当院の職員のうち、麻疹抗体価が低い者にも、MRワクチンを接種しました。

しかし今は、成人への接種はお断りしています。そうしないと、小児用ワクチンが足りなくなるからです。
とくに1歳の第1期接種対象者は、麻疹と風疹の免疫をもっていないので、最優先で接種する必要があります。
当院かかりつけの乳幼児で概算してみると、当院のMRワクチンの在庫は、今後の必要予定数ギリギリでした。

今国会(第192回臨時国会)では、民進党議員から、MRワクチンの供給状況について質問が出されました。
これに対する、安倍晋三内閣総理大臣名での答弁書とを、Q&Aの形で並記してみると、こうです。

Q.現在のMRワクチン不足は、地域的な偏在なのか、全国的な供給不足なのか。
A.MRワクチンの需給状況の把握に努めており、我が国全体としては不足が生じないとの見込みである。

Q.任意接種する人数について、予測は立てているか。ワクチンは足りるのか。
A.任意接種する人数を予測することは困難だが、不足が生じない見込みである。

Q.第1期接種を優先する必要があるが、医療機関に判断させるのか、国のルールを設けるのか。
A.定期接種は確実に接種することが重要。現時点においては、ワクチンの不足が生じない見込みである。

Q.MRワクチンの増産は不可欠だが、メーカーに対して増産を求めるのか。
A.我が国全体としては、MRワクチンに不足が生じない見込みであるが、適切な対応をとるように努めたい。

国は、「不足が生じない見込み」の一点張り。危機管理の態度としては、最低です。

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