ハイビーム論争
|
- 2016/10/31(Mon) -
|
自動車の「ハイビーム論争」について、考えてみました。警察庁が発表したのは、次の事実です。
「道路を横断中の歩行者が車にはねられた昨年の死亡事故のうち、96%の車のライトがロービームだった」 「事故のほとんどがロービームで起きたのだから、ロービームは危険だ」というのが、短絡的な結論です。 しかしその論理展開は、誤っています。たとえば、 「道路を横断中の歩行者が車にはねられた昨年の死亡事故のうち、96%の車が国産車だった」としても、 「事故のほとんどが国産車で起きたのだから、国産車は危険だ」とは言えないのと同じことです。 とは言うものの、私自身は、いつもハイビームで走行するようにしています。その方が、よく見えるからです。 問題は、対向車や先行車がまぶしくないように、こまめにハイビームとロービームの切り替えをするかどうか。 最近は、ハイとローの自動切り替えをする車も出てきており、私の車もそうなので、かなり楽チンです。 ハイビームのまま走ってくる対向車に、たまに遭遇しますが、あれはまぶしい。危険です。 こまめな切り替えのマナーが徹底されないまま、原則ハイビームだと取り締まりを強めるのは、問題です。 さらに、自転車通勤の経験からすると、多くの車が、自転車相手には、ロービームにしてくれません。 おかげで、対向車のハイビームに幻惑されて、植込に突っ込みそうになったことがあります。 ハイビームは、自分の安全運転のためですが、他人を危険に追いやる側面があることに留意すべきです。 「原則ハイビーム」という言葉ばかりが、一人歩きしないようにしなければなりません。
|
コメント |
コメントの投稿 |
| メイン |
|