錠剤のインフルワクチン
|
- 2016/11/02(Wed) -
|
錠剤タイプのインフルエンザワクチンを、「日東電工」が開発すると、報じられました。
日東電工? って思いますが、デンカ生研の例もあるし、電気と薬品は関連深いのでしょう、きっと。 経口投与で効果が十分なら、ワクチン接種がとても楽になりますが、しばらく慎重に見ていく必要はあります。 というのも、前例があるからです。 「フルミスト」という、鼻の中に噴霧するインフルエンザワクチンがそれです。 欧米では数年以上前から使われていて、日本でも3年ぐらい前から、一部の医療機関が導入しています。 おたくで扱っているのかと、問い合わせをいただいたこともあり、近い将来は導入しようかと考え中でした。 ところが、フルミスト先進国の米国で、今さらのように、その効果が疑問視されつつあります。 米国疾病管理予防センター(CDC)のスタンスも、180度転換してしまいました。 (1)2014年:フルミストを積極的に推奨する (2)2015年:注射でもフルミストでも、効果はあまり変わらないので、どちらを選択してもよい (3)2016年:注射の方が有効なので、フルミストは接種すべきでない 米国では何年も使っているのに、今頃になって、フルミストは意外と効かないかも、と言い出したのです。 なんじゃそりゃ、です。 この報告を受けて、日本の医療機関でも、今シーズンはフルミストの接種を中止する動きが出ています。 本当のところ、フルミストが効かないかどうか、まだ最終結論は出ていません。 でもそんなことがあったので、錠剤タイプのワクチンと聞いても、私は少々懐疑的なのです。
|
コメント |
コメントの投稿 |
| メイン |
|