高病原性鳥インフルエンザ
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- 2016/11/29(Tue) -
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「高病原性鳥インフルエンザ」が、新潟の養鶏場の鶏や、青森の家禽農場の食用アヒルから検出されました。
「H5型」の、このインフルエンザウイルスは強毒性のため、感染が疑われる鳥は殺処分が開始されています。 ニュースを聞いてて気になるのは、「高病原性」の発音、アクセントです。 どのアナウンサーも、レポーターも、「高」を頭高で、「病原性」を平板で発音しているのです。 「NHK 日本語発音アクセント新辞典」風に書くなら、「コ\ー・ビョーゲンセー」となるのでしょうか。 私はそれを聞くと、どうしても「抗病原性」に聞こえてしまいます。 「抗病原性」ならそのように頭高で発音しますが、「高病原性」は全体を平板で発音すべきだと思うのです。 残念ながらNHKの辞典にも金田一の辞典(三省堂)にも、「高病原性」のアクセントは記載されていません。 「高病原性」は複合名詞であり、複合名詞のアクセントは後部要素によって決まる、という規則があります。 これについて、詳しく調べてみると、2つの記載が目に付きました。 (1)後部要素が5拍以上の場合は、前部要素は平板化し後部要素のアクセント核が保持される (2)後部要素が5拍以上では、複合語であっても後部要素はある程度独立して発音される つまり、私の発音は(1)で説明できるものであり、メディアの発音は(2)に基づくものだったわけです。 しかし、「高病原性」と「抗病原性」を、音だけで区別しようとすれば、発音を変えるのが合理的でしょう。 このように発音を区別しているのは、医療従事者だけかもしれませんが、やがで一般的になると思います。 腹腔鏡でもそうでしたが、アクセントは一般に、業界人の発音が一般人の発音を駆逐するものなのです。
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