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餅つきでノロ感染
- 2016/12/13(Tue) -
ノロウイルス感染による胃腸炎が、大流行中です。
南小国町の保育園の餅つきで、園児や家族ら52人が、ノロウイルスによる食中毒を発症しました。

今年は恒例の餅つき大会を中止する団体等もあり、そこまでしなくても、という意見も出ていました。
しかし、中止した人たちがほっと胸をなで下ろしたであろうほどに、各地でノロの集団感染が発生しています。

当院近隣の保育園・幼稚園などでも、ノロかどうかは確定していませんが、胃腸炎が流行しています。
園で感染し、その後1日か2日遅れで次々に園児の兄弟や親が感染して、当院を受診するケースが目立ちます。
このような感染は、患者の便や嘔吐物に含まれるウイルスが、園内や家庭内で感染を広げていったものです。

一方で、集団内で一気にノロウイルス性胃腸炎が発生するのは、食品(給食や餅つき)を介した感染です。
餅をちぎる時に、あるいは手水を付けるときに、その人の手に付着したウイルスが餅にうつるわけです。
素手では作業せず、手袋を付けて行えばよいのですが、なかなか徹底しにくいのでしょう。

ノロウイルス感染かどうかは、便を検査することになりますが、当院でできるのは「迅速抗原検査」です。
しかし今年は、あまり積極的には検査しない方針です。その理由は、次の通りです。

(1)迅速検査は検出率が低く、今年はとくに迅速検査で陽性反応が出ないノロウイルス感染が多いとされる
(2)もともと園などで流行する胃腸炎の大半はノロウイルス感染であり、状況からほぼ診断の見当は付く
(3)ノロウイルス感染であるかどうかによって、ウイルス性胃腸炎の治療方針が変わることはない
(4)3歳以上65歳未満では、検査に保険が利かず自由診療となるので、混合診療禁止の御法度に触れる

ともかく、適切な治療(重症者には点滴)と感染拡大の防止が重要。餅つき注意(中止しなくても)です。
もちろん次のステップとしては、ワクチンによる予防が待たれます。武田薬品が鋭意開発中のようです。

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