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ワクチンは接種すべき
- 2017/01/16(Mon) -
「日本脳炎ワクチンは、あんまり打たない方がいいんでしょ」と言う親御さんに、つい最近も出会いました。
このような誤った理解、風説がまかり通っているとは、驚きます。悲しいことです。

子どもの定期予防接種に、打たない方がいいワクチンなどありません。打った方がいいから、打つのです。
ワクチンのメリットとデメリットを天秤にかけたら、医学的には圧倒的にメリットが大きいから、打つのです。

日本脳炎ワクチンは、かつて副反応問題によって、積極的勧奨接種を控えた時期がありました。
その後、新ワクチンが開発され、今では元通り、全員接種の勧奨接種ワクチンです。
しかし、このワクチンの悪印象はいまでも尾を引いていて、傷モノ扱いされているのも事実です。

いちどケチが付くと、汚名を返上するのは、かなり難しいものです。
名誉失墜のときには、メディアは大々的に報じるのに、名誉挽回のときの報道は、きわめて控えめだからです。
ちょうど新聞が、大きく掲載した誤報に対して、訂正記事をこっそり小さく掲載するようなものです。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)を待ち受けているのも、まさに茨の道でしょう。
濡れ衣を裏付ける証拠が出つつあるのに、市民団体はそれを無視し、メディアの姿勢もひどく慎重です。
厚労省はいまだに腰が引けているし、メーカーは金縛り状態。医療者の足並みも、残念ながら揃っていません。

日本脳炎は、まだ良い方です。患者数は年間10人前後の、きわめて稀な病気ですから。
しかし子宮頸がんは、毎年1万人が発症し、そのうち3千人が亡くなっています。
ワクチンを接種すべきなのにしなかったから子宮頸がんで死んだ、という事例が、将来確実に出てきます。
さてそのとき、誰が責任を負うのでしょう。

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