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0歳はタミフル5割増
- 2017/01/22(Sun) -
熊本市では、先々週(1/9〜15)の定点医療機関当たりのインフルエンザ患者報告数が、11.04人となりました。
10人を超えたので「注意報」レベルということになります。
ちなみに当院では、同時期に30人を超えるインフルエンザを新たに診断したので、「警報」レベルでした。

インフルエンザの方には、患者さんの意向にもよりますが、抗インフルエンザ薬を処方することになります。
当院では、6歳以上は原則として吸入薬「イナビル」を、6歳未満には「タミフル」を処方しています。

タミフルは、体重に比例した用量で処方します。体重1kg当たり2mgの量を、1日2回で5日間です。
たとえば20kgのお子さんだと、1回量40mgを1日2回(つまり1日量で80mg)、5日分ほど処方します。

それでは体重50kgの子どもは、1回量100mgかというと、そうではありません。
体重がいくら重くても、用量の上限は75mgです。75mgというのは、成人用1カプセルの用量なのです。
これは、体重の重い子どもが、成人よりも多い用量になるという逆転現象を回避するためです。

さて先日、0歳児に対するタミフル投与の「公知申請」が認められたと書きました。
欧米では0歳児への投与が認められているので、そのまま日本にも流用してもよかろう、というわけです。

「そのまま流用」なので、タミフル投与量は欧米式に、体重1kg当たり3mgとなりました。従来の1.5倍です。
これによって、0歳で10kgのお子さんと、1歳で10kgのお子さんとでは、0歳の方が5割増しの用量です。

医療現場では、0歳児にそのような多量のタミフルを投与して大丈夫か、という親御さんも出てきそうです。
しかしこの用量設定は「公知申請」によるものなので、欧米式の投与量をそのまま流用するしかないのです。
日本で治験をしていない以上、0歳児に対する日本独自の用量設定はできないのです。
でも実際の処方医は(私も含めて)、そこらへんを「さじ加減」するでしょうね、きっと。

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