ワクチン不足は深刻
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- 2017/02/01(Wed) -
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今年度も、あと2カ月を残すところとなりましたが、MRワクチンの「駆け込み接種」にはご注意ください。
年長児を対象とするMRワクチン第2期接種は、いつも年度末になって接種希望者が急増するワクチンです。 例年と異なるのは、ワクチン不足。下手したら、品切れのために3月には接種できなくなるおそれもあります。 期限内に接種できなければ、任意接種するしかありません。当院だと、料金は9千円也。やたらに高いですよ。 定期接種なら無料、任意接種は9千円。どうして期限ギリギリまで待つという、リスキーなことしますか。 MRワクチン不足の原因は、これまでにも書いた通り、 (1)ひところの、麻疹(はしか)の集団感染騒ぎで、おもに成人のワクチン接種者が急増した (2)MRワクチンメーカーのひとつ、北里第一三共が、昨年からワクチンの製造を中断している しかし実際にワクチンが不足していることを認めると、行政の責任になるので、厚労省の言い分(詭弁)は、 (3)ワクチンの流通や在庫が偏っている(全国的に見れば、ワクチンは足りている) 厚労省に尻を叩かれて、保健所があわてて在庫調査や予約数調査をしていることは、前にも書いた通りです。 本日当院が保健所にFAXで報告した、1月末時点でのMRワクチンの予約数は、第1期と第2期あわせて70人。 とてもじゃないですが、そんなに在庫はありません。 途方に暮れていたまさに今日、製造を中断していた北里第一三共が、製造を再開するとの「朗報」あり。 でもよく聞けば、一から作りなおすので出荷まで1年半以上かかるとのこと。朗報じゃなくて「悲報」でした。 MRワクチンの製造が3社体制に戻るのは、1年半後ということです。来年度も、厳しい状況が続きそうです。
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