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便利なのに不便な配合剤
- 2017/03/23(Thu) -
血圧を下げる薬(降圧剤)は、作用機序の異なる薬を組み合わせることが多いので、配合剤が花盛りです。
配合剤(配合錠)とは、別々の薬剤の成分を混合して1錠にしたものです。

薬AとBを飲んでいる人が、両方の成分を含む薬ABに切り替えれば(A+B→AB)、錠剤の数を減らせます。
薬効としては、A+B=AB、なのに、薬価的には、A+B>ABとなる場合が多く、配合剤は便利な薬です。

薬Aで血圧の下がりが悪い方に対して、薬Bを追加する代わりに、薬AをABに切り替えるやり方もあります。
A→A+B、とせずに、A→AB、としてしまうことで、錠数を増やさずに成分だけ増やせるわけです。

このように、錠剤数を増やさずに薬効を強めることができるのは、配合剤の重要なメリットなのです。

以前紹介した「ミカトリオ」は、日本初の3成分配合の降圧薬。A+B+C→ABC、の薬です。
ここでAはテルミサルタン80mg、Bはアムロジピン5mg、Cはヒドロクロロチアジド12.5mgとします。

問題なのは、ミカトリオには面倒くさい「用法・用量に関連する使用上の注意」があること。すなわち、
(1)A+B+Cを8週間以上継続した後、ABCに切り替える
(2)AB+Cを8週間以上継続した後、ABCに切り替える
(3)AC+Bを8週間以上継続した後、ABCに切り替える
のいずれかのパターンしか、認められていないのです。
A+B→ABCとか、AB→ABCのように、薬を強めながらミカトリオに切り替える、ということができません。

しかも、切り替え前に血圧が安定していたことを、血圧測定値とともにレセプトに記載しなければなりません。
ミカトリオは、患者さんと製薬会社には喜ばれたとしても、処方医には使いにくい、面倒な薬なのです。

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