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麻疹の輸入と集団発生
- 2017/04/17(Mon) -
麻疹の排除」を2年前にやっとWHOに認めてもらえた日本ですが、今年も麻疹の集団発生が起きています。

今年第1〜13週に報告された99例の麻疹のうち68例が、山形・東京・三重・広島の4都県で発生しています。
とくに問題は、海外からの輸入による集団感染です。山形のケースは、バリ島から帰国した方が発端者でした。

このように、国内の土着の麻疹ウイルスは排除できても、近隣諸国からウイルスが持ち込まれてしまうのです。
天然痘のように地球上から病原体を完全に撲滅しない限り、国境をまたいだ感染は防ぎきれません。

いつかブタインフルエンザが流行した時、空港での「水際作戦」が敢行されたことを思い出します。
あの手法では、すでに発症(発熱)した入国者は見つかっても、潜伏期の感染者はスルーしてしまいます。

まして麻疹の潜伏期は10〜12日と長いので、10日以内の旅行であれば、発症は必ず帰国後になります。
その方がやがて発熱しても、当初は風邪との区別もつかず、そうこうしているうちに周囲に感染を広げます。

まずは、海外に渡航しようとする者は、必要に応じて事前にワクチンを接種しなければなりません。

たとえウイルスが輸入されても、地域の大多数の住民が麻疹の免疫をもっていれば、集団感染は起きません。
ウイルスを持ち込んで国内で発症した人が治癒すれば、それで感染源は消えます。
ところが、ワクチン未接種等の理由で、免疫をもっていない人(感受性者)が多数いると、感染が広がります。

国内の麻疹発生が限りなくゼロになっても、MRワクチンの定期接種を続ける必要があるのは、そのためです。
ほとんど流行してないから、自分はワクチンを接種しなくてもいいだろう、なんていう考えは最悪なのです。
現にポリオではそのように思っている方もいますが、もしも海外から持ち込まれたら、それこそ一大事です。

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