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割愛問題
- 2017/05/13(Sat) -
断捨離の苦手な私なので、書斎を地道に片付けていると、どうしても捨てがたい物品が出てきて困ります。
長年ホコリをかぶって廃れていたモノなのに、捨てようとすると愛着がよみがえり、逆に拭き上げたりします。
ゴミ袋に入れる前にしばらく眺め、なで回しながら在りし日を偲び、泣く泣く割愛するのです。

この「割愛」という言葉は、大切なモノを手放す切ない思いを、よく表現していると思います。
当ブログでも、紙面の都合で、本当は書きたいエピソードや裏話などを割愛することが、しばしばあります。

かつて勤務していた大学を移籍した際には、異動先の大学から異動元の大学へ「割愛願い」が出されました。
「そちらの優秀な文部教官を手放して、私どもにお譲りください(割愛してください)」というお願いです。
移動元の教授会等で「割愛承認」が出て初めてその人事異動が認められるという、古くさくて面倒な規則です。
最近ではもう、そのようなシステムはなくなったとも聞きますが、わかりません。大学って、考えが古いので。

最近、一般の会話やテレビ番組等で、「割愛」を間違った意味で使う人が増えていることが問題です。
少し前のデータですが、文化庁による平成23年度「国語に関する世論調査」によると、「割愛する」とは、
(1)「惜しいものを手放す」17.6%
(2)「不必要なものを切り捨てる」65.1%
だったそうです。(1)が本来の「割愛」であり、(2)は単なる「断捨離」でしょう。
私の書斎整理はまさに、割愛の連続です。だからはかどらないのです。

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