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日本脳炎ワクチン厳しい
- 2017/06/27(Tue) -
全国的には不足していないと厚労省が強弁している「日本脳炎ワクチン」。現場ではまったく足りていません。
ワクチン不足の理由は、前に詳しく書きましたが、もういちど簡単にまとめるなら次の3つです。

(1)0歳6カ月からの接種を推奨する動きによって、乳幼児へのワクチン接種が拡大した
(2)これまで定期接種が行われていなかった北海道での、日本脳炎ワクチンの定期接種が始まった
(3)震災で製造を中断していた化血研が、復旧後から製造を再開したものの、できあがるのは来年1月

日本脳炎ワクチンの製造元は、阪大微研と化血研の2社。化血研のシェアは、かつて36.2%でした。
地元のメーカーということもあり、当院ではおもに化血研製の日本脳炎ワクチンを使っていました。

ところがその化血研製が完全に欠品となり、日本脳炎ワクチンの流通は阪大微研製だけになりました。

当院では、阪大微研製ワクチンを大慌てで薬品卸各社に発注したのですが、各社とも厳しい対応でした。
「申し訳ないですが、先生のところにはこれまで、阪大微研のワクチンを納入していなかったものですから」

つまり、納入実績が無い医療機関への新規納入は、現時点では難しいというのです。
薬品不足の際にはいつも、薬品卸はこのような態度になります。既存の顧客を優先するわけです。

そうは言っても、夏を前にして日本脳炎ワクチンの接種数がいちばん増える時期です。なんとか確保したい。
薬品卸各社に何度も何度もお願いして、少しずつ少しずつ、ワクチンを手に入れているところです。

当院かかりつけのお子さんへの接種分だけでも、と思って確保していますが、かかりつけ以外の方も来ます。
他の小児科で日本脳炎ワクチンの接種を断られた、と当院に来られる方にも、できれば接種してあげたい。
少なくとも乳児の場合には、人道的理由で、なるべく希望者全員に接種を行う方向で受け入れています。
今月はどうにかしのげました。来月も何とかなりそうですが、8月以降はかなり厳しくなると思います。

厚労省の言うようにワクチンが不足していないというのなら、余っているところから当院に回して欲しい。

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